2018年7月15日、函館競馬場で函館記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。鳴尾記念3着からの参戦で初重賞制覇を目指すトリコロールブルー、新潟大賞典からの重賞連勝を目指すスズカデヴィアス、王道路線からは休養明けとなるがサクラアンプルールが参戦する。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去9年(札幌で開催された2009年を除く)、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 5 | メイショウサムソン | アグネスタキオン |
2 | 14 | フジキセキ | ノーザンテースト |
3 | 7 | シンボリクリスエス | ダンスインザダーク |
1 | 3 | ステイゴールド | Polish Precedent |
2 | 13 | ディープインパクト | フレンチデピュティ |
3 | 9 | ステイゴールド | Giant's Causeway |
1 | 3 | アグネスタキオン | Maju |
2 | 10 | ゼンノロブロイ | スピニングワールド |
3 | 7 | キングカメハメハ | グラスワンダー |
1 | 2 | マンハッタンカフェ | メジロマックイーン |
2 | 8 | ダンスインザダーク | Private Account |
3 | 7 | ゼンノロブロイ | スピニングワールド |
1 | 3 | ゴールドヘイロー | ミルジョージ |
2 | 7 | Giant's Causeway | Alzao |
3 | 8 | スターリングローズ | ダイナレター |
1 | 4 | ファルブラヴ | リアルシャダイ |
2 | 8 | マヤノトップガン | サンデーサイレンス |
3 | 7 | ダンスインザダーク | Alzao |
1 | 4 | マヤノトップガン | マルゼンスキー |
2 | 12 | マヤノトップガン | Danzig |
3 | 7 | サンデーサイレンス | Dixieland Band |
1 | 2 | スターオブコジーン | サンデーサイレンス |
2 | 1 | ステイゴールド | Sadler'S Wells |
3 | 5 | タイキシャトル | ブライアンズタイム |
1 | 4 | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2 | 1 | フジキセキ | トニービン |
3 | 2 | マンハッタンスカイ | Go for Gin |
解析・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系はステイゴールドを中心にフジキセキ、ディープインパクト、ゼンノロブロイ、マンハッタンカフェ、ゴールドヘイローなど多種の種牡馬が活躍している。中でも母父ニアークティック系との相性が良い
2016年 マイネルミラノ(Danzig系)/ケイティープライド(Vice Regent系)/ツクバアズマオー(Storm Cat系)
2014年 ステラウインド(Nureyev系)
2012年 ミッキーパンプキン(Lyphard系)
2010年 ジャミール(Sadler's Wells系)
欧州型、米国型問わず活躍しているのがわかる。今年の出走予定馬ではカデナ、クラウンディバイダ、トリコロールブルー、ナスノセイカン、ロジチャリスと該当馬は多い。さらに絞るとマイネルミラノやツクバアズマオーのようにナスルーラやロベルトの血も母系に含まれる馬の活躍例があること、父ロベルト系やナスルーラ系の活躍も当レースでみられる傾向からカデナ・クラウンディバイダ・ロジチャリスの激走に期待したい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
シンボリクリスエス | 4-0-3-30 | 10.8% | 18.9% |
エンパイアメーカー | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
ディープインパクト | 5-8-3-48 | 7.8% | 25.0% |
タニノギムレット | 0-2-1-11 | 0.0% | 21.4% |
ダイワメジャー | 1-3-1-12 | 5.9% | 29.4% |
スクリーンヒーロー | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% |
キングカメハメハ | 7-6-6-47 | 10.6% | 28.8% |
ステイゴールド | 6-2-8-58 | 11.5% | 21.6% |
ハービンジャー | 6-6-4-36 | 11.5% | 30.8% |
ハーツクライ | 5-3-2-27 | 13.5% | 27.0% |
バゴ | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% |
バトルプラン | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
マツリダゴッホ | 2-1-1-6 | 20.0% | 40.0% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ハーツクライ、ハービンジャーがそれぞれ勝率・複勝率と高い数字を残しているのがわかる。ナイトオブナイツやナスノセイカンといった巴賞組に注目だ。また、キングカメハメハがこれらに次ぐ成績を残しており、人気を集めるであろうサクラアンプルールやスズカデヴィアスも軽視は禁物だろう。
出走頭数の少ない種牡馬ではマツリダゴッホの成績も優れており、こちらも巴賞からの出走となりマイネルハニーの激走に期待したい。