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2019年6月16日、函館競馬場で函館スプリントステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、アスターペガサス、リナーテ、デアレガーロ、ダイメイフジらの中で危険なのはどの馬か。しっかり考察していこう。

なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。


函館スプリントステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは2回、2着も2回、3着は1回と、信頼度は決して高いとは言い難い。

上位人気も同じような数字が並び、上位人気の信頼度はどれも同じ。中身を吟味して馬券を検討するのがいいだろう。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 牝馬の取捨選択

牝馬(4- 2- 6-36)
勝率 8.3% │ 複勝率 25.0%

サマースプリントシリーズの開幕戦でもあるが、この時期の短距離戦では必ず牝馬が台頭し、その取捨選択に頭を悩ませる。

ここ数年のトレンドは前走GⅠを使った牝馬だ。去年3着のナックビーナスは宝塚記念3着。2年前3年前は桜花賞を使った3歳馬やヴィクトリアマイル、オークスで走った馬も来ている。

元々マイルが長く、距離短縮で活躍する牝馬が目立つ。距離短縮ではない牝馬は前走勝利か差のない競馬をしていることが1つの目安となりそう。

今年は50キロで出られる3歳牝馬が不在、狙うは古馬の牝馬だが、前走の成績などを吟味してチェックしておきたい。

予想参考データ② 斤量57キロ以上の馬は?

別定戦のため、ベースが牡馬56キロ、牝馬54キロで3歳馬は4キロ減、あとは実績に応じて斤量が増やされる形となっている。

それゆえ50キロで出られる3歳牝馬がかなり強いわけだが、57キロ以上で出ている馬もそれなりに存在感は見せる。

これらの馬にはいくつか着目すべきポイントがあり、GⅠで3着以内に入っていること、ハンデ戦の重賞で57キロ以上を背負って勝っていること、これらが挙げられる。

つまり、実力があり、過去に他の馬よりも重い斤量で重賞を制覇した馬でないとなかなか克服はできないということになる。

状況的にハンデ戦っぽく、それを乗り越えるには圧倒的な強さしかない。面白いのが人気薄で好走しやすい点にあり、人気を背負って克服するのは大変。

辛うじてGⅠ3着の実績があったタワーオブロンドン、実はGⅠで3着以内がなく、ハンデ戦の重賞は56.5キロでの勝利経験までのダノンスマッシュ。この取捨選択をどうするかだ。

予想参考データ③ パワーが大事

ここ5年で4回馬連万馬券が飛び出すレースだが、勢いもしくは実力があれば重い斤量でも勝てるが、多少足りなくてもパワーがあれば押し切れるのもポイント。

この場合のパワーとは、洋芝での実績、冬の開催での実績、重馬場での実績で判断し、3つ揃っていればここでもすんなり上位を狙える。

裏を返せば、洋芝での実績がなく、冬は走らない、重馬場で負けやすい、そんな馬はこのコースでなかなかの苦戦を強いられることを意味する。

人気馬はいずれもチラホラとクリアはしているが、そうなると3つ揃っているか、ここがポイントになる。

2019年の危険な人気馬は?

ダノンスマッシュは人気になる見込みだが、抜けた強さがあるとは言い難く、枠番や展開次第で後手を踏んだ際に挽回できるかどうか。人気はするが、それほどの信頼度とは思いにくい。函館スプリントステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ダイメイフジは3つ目の消しデータに合致している。1か月でも間隔をとると走らないという不思議な馬で、1か月以上の間隔をとった鞍馬ステークスも阪急杯も京阪杯、CBC賞、京王杯スプリングカップなど、いずれも着外に沈んでおり、ここも厳しいか。

反対にリナーテは危険なデータに一つも当てはまらない。洋芝で勝っている他、京王杯スプリングカップではレコードタイムからわずかコンマ1秒差の2着、鞍上も相性抜群、牝馬の中で最も可能性があると言える。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、リナーテと言えそうだ。

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