今週は函館競馬場で函館スプリントステークス(函館スプリントS/GIII/芝1200m)が行われる。
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。
人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?
目次
ポイント1 追い込み馬は消し!
函館競馬場は小回りだ。しかも函館スプリントSは開幕週に開催される。よって、極端な競馬をする馬は不利を受けやすい。
顕著なのが、前走追い込む競馬をした馬が全く結果を残せていない点だ。
前走脚質 | 着別度数 |
---|---|
平地・逃げ | 0- 2- 1- 12/ 15 |
平地・先行 | 3- 3- 4- 27/ 37 |
平地・中団 | 6- 4- 3- 38/ 51 |
平地・後方 | 0- 0- 1- 27/ 28 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走脚質 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0.0% | 20.0% | 0 | 120 |
平地・先行 | 8.1% | 27.0% | 60 | 63 |
平地・中団 | 11.8% | 25.5% | 194 | 161 |
平地・後方 | 0.0% | 3.6% | 0 | 27 |
平地・マクリ |
先行馬が圧倒的にいい成績を残している反面、追い込み馬はさんざんな成績だ。
差しに寄り過ぎている馬は評価を下げたほうがいいだろう。
ポイント2 キャリア26戦以上は消し!
函館スプリントSは1200mの電撃戦だ。洋芝でタフな馬場という一面がある一方、やはり一定以上のスピードが求められる。
スピードが求められるレースでは基本的に消耗していない若い馬が有利。言い換えれば、キャリアを重ねすぎている馬はあまり強調できない。
キャリア | 着別度数 |
---|---|
26戦~ | 1- 2- 1- 43/ 47 |
キャリア | 着別度数 |
---|---|
~20戦 | 5- 6- 6- 43/ 60 |
一つのポイントとなるのがキャリア25戦以内かどうかだ。それ以上になると、成績が極端に低くなる。消耗している馬は、評価を下げたほうが良さそうだ。
ポイント3 7歳以上は消し!
こちらも先ほどのチェック項目と同様だ。年齢を重ねれば重ねるほど、どうしてもスピードは落ちてきてしまう。よって、高齢馬は基本的に強調できない。
年齢 | 着別度数 |
---|---|
3歳 | 1- 3- 2- 17/ 23 |
4歳 | 2- 2- 3- 6/ 13 |
5歳 | 3- 1- 2- 32/ 38 |
6歳 | 2- 3- 2- 22/ 29 |
7歳 | 1- 0- 0- 15/ 16 |
8歳 | 0- 0- 0- 8/ 8 |
年齢 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 4.3% | 26.1% | 171 | 159 |
4歳 | 15.4% | 53.8% | 53 | 153 |
5歳 | 7.9% | 15.8% | 38 | 37 |
6歳 | 6.9% | 24.1% | 84 | 159 |
7歳 | 6.3% | 6.3% | 224 | 90 |
8歳 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
最もいい成績を残しているのが4歳馬。続いて3歳馬となっている。
7歳以上になると、過去10年で好走したのは1頭のみ。ここでは消していくこととしよう。
ポイント4 前走ダートは消し!
スプリント戦、特に下級条件では芝替わりの馬が頻繁に活躍している。しかし、さすがに重賞レベルになると、なかなかダートから参戦した馬が活躍することは難しい。
前走馬場状態 | 着別度数 |
---|---|
ダ→芝 | 0- 0- 0- 9/ 9 |
ここでは消して問題ないだろう。
ポイント5 ナスルーラ系は消し!
血統傾向を見ていくと、父ナスルーラ系が全く活躍できていないことが分かる。
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
父ナスルーラ系 | 1- 0- 1-24/26 |
ナスルーラ系といえば、スプリント王サクラバクシンオーの産駒などが含まれる。しかし、26頭走って好走したのは2頭のみ。あまり相性が良くないことは明らかだろう。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
7- 7- 7-32/53 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
13.2% | 39.6% | 149 | 136 |
なんと、好走率は約40%、回収率も140%オーバーという極めて優秀な成績となっている。
今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。