(C)Yushi Machida

2019年7月21日、函館競馬場で函館2歳ステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるタイセイビジョン、レッドヴェイバー、スマートカーリー、ケープコッド、ビアンフェらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

札幌で開催された2009年を除く、過去10回分のデータを参考にする。


函館2歳ステークスの人気馬成績

過去10回のデータを見ると、1番人気は3勝、2着3回で3着はなし、信頼度はまずまずといったところか。

2番人気が5勝を挙げるなど、2番人気までに推される馬の信頼度は高いが、伏兵馬の台頭も見られ、堅い決着で終わる可能性の方が低い。人気サイドでの決着は望み薄か。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 番手からの競馬がベスト

脚質・逃げ(1- 0- 0-9)
勝率 10.0% │ 複勝率 10.0%

脚質・先行(3- 5- 4-25)
勝率 8.1% │ 複勝率 32.4%

前半3ハロンで速いタイムが刻まれ、後半3ハロンはガクンと落ちる、これが傾向であるせいか、逃げ馬がそのまま勝つケースが少なく、辛くも掲示板までという馬が目立つ。

しかし、番手での競馬だとやや緩くなるため、同じリズムで乗れることもあり、成績がいい。

過去5年では上がり3ハロン1位の馬は1頭も来ていないことを考えると、番手で競馬をしそうな馬を探した方がいいだろう。

予想参考データ② 前走函館1200メートルで鉄板?

前走函館を使った馬は、10勝2着10回、連対率100%であり、3着になると福島、東京、阪神と出てくる。これだけで狙い方はほぼ決まったようなものだ。

距離を見ると、1200メートルを使った馬が9勝2着9回、こちらも結構な数字である。去年2着のラブミーファインのように1800メートルからの短縮はレアケース。

1000メートルからの距離延長は32頭が挑戦し、1着1回3着1回のみ。しかも、この5年は100%函館1200メートル組で馬券圏内を独占している。

鉄板と言い切るのは危険だが、逆にそれ以外で決着するビジョンを描く方がなかなか大変なのではないか。

予想参考データ③ 牝馬の取捨選択

牝馬(4- 7- 4-58)
勝率 5.5% │ 複勝率 20.5%

夏は牝馬、短距離なら牝馬、サマースプリントシリーズもそんな感じだが、函館2歳ステークスでもアベレージ的には牡馬などを上回る。

牝馬限定の新馬戦から連勝するケースもないわけではないが、基本的に牡馬と一緒に戦った新馬戦で差をつけて勝つ馬が来やすく、穴をあけやすい。

未勝利戦の牝馬限定戦で差をつけて勝つケースも見られる。差をつけて勝った牝馬には要注意である。

2019年の危険な人気馬は?

タイセイビジョンは人気になる見込みだが、阪神での新馬戦からの参戦という時点で割引。しかも、この時の新馬はそこまでレベルが高いとも言い難い。ルメール騎手も休み明け、連軸に据えるのは危険か。函館2歳ステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、スマートカーリーは3つ目の消しデータに合致している。タイム差なしの勝利、なかなか強調はしにくいところだ。番手の競馬になるかは分からないが、枠順次第で左右されそうな印象を受け、積極的に推したくはない。

反対にケープコッドは危険なデータに一つも当てはまらない。未勝利戦はコンマ9秒差の大差で勝利。新馬戦のタイムも優秀である。その時の勝ち馬レッドヴェイバーも出ているが、こちらは乗り替わりで、ケープコッドは3戦続けて吉田隼人騎手が騎乗する。継続騎乗でその良さをさらに発揮したい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ケープコッドと言えそうだ。

おすすめの記事