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2018年3月17日、中山競馬場でフラワーカップ(GⅢ/芝1800m)が行われる。ロックディスタウン、カンタービレ、メサルティム、トーセンブレス、ガールズバンド、ノーブルカリナン、ノームコアらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

芝1800mと3歳牝馬限定で行われる重賞としては長い距離で行われることから、4月のGⅠ・桜花賞へ向けてというだけでなく、その先のGⅠ・オークスなどを見据えて出走馬が揃うことが多いのがフラワーカップの特徴だ。

昨年2017年にこのレースを2着と5馬身0.8秒差で圧勝したファンディーナは次走で桜花賞でなく牡馬クラシック第一弾GⅠ・皐月賞(芝2000m)に出走し7着に敗退したものの単勝1番人気となり大きな話題となった。

なお、フラワーカップの勝馬が同じ年にGⅠで勝った例は過去10年では2008年秋にGⅠ・秋華賞を制したブラックエンブレムのみとなっている。

配当傾向を過去10回で見てみると、三連単は10回全てで万馬券となっているものの10万円以上の配当となったのは1回のみ、単勝1番人気が5勝2着2回3着1回と比較的安定した成績を残している。

2018年はどのような決着となるのか。

今回は中山競馬場で行われた2007年以降のフラワーカップの結果を元としてデータ分析するが、特に過去の穴馬の共通項から激走馬を探っていく(2011年は阪神競馬場で行われたため対象外)。


過去10年の該当馬(2007年以降・単勝6番人気以下で3着以内)

着順馬名
20172シーズララバイ
20173ドロウアカード
20163ウインクルサルーテ
20152アースライズ
20142パシフィックギャル
20133リラコサージュ
20121オメガハートランド
20123サンキューアスク
20091ヴィーヴァヴォドカ
20082レッドアゲート
20072ホクレレ
20073クロコレーヌ

注目点① 人気薄を狙うなら人気に関係なく検討を!

該当馬のリストを見てもわかるように、過去10年で馬券圏内に入った延べ30頭のうち単勝6番人気以下が12頭の4割となっていて毎年三連単が万馬券となっていることを裏付ける結果となっている。

しかも、過去10回の内2010年を除いて少なくとも1頭はリストアップされていることから積極的に人気薄を狙うことも考えなければならない。

ただし、今回の該当馬を人気別に見ると、高配当になる場合の人気にはそれほど気にする必要がないことがわかるが、単勝万馬券になるような極端な人気薄を狙うのが得策ではないことがわかる。

人気別集計 フラワーカップ 過去10回

人気着別度数勝率複勝率
1番人気5- 2- 1- 2/ 1050.0%80.0%
2番人気1- 1- 3- 5/ 1010.0%50.0%
3番人気2- 1- 0- 7/ 1020.0%30.0%
4番人気0- 2- 0- 8/ 100.0%20.0%
5番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
6番人気1- 2- 1- 6/ 1010.0%40.0%
7番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
8番人気0- 2- 0- 8/ 100.0%20.0%
9番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
10番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
11番人気1- 0- 0- 9/ 1010.0%10.0%
12番人気0- 1- 1- 8/ 100.0%20.0%
13番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
14番人気0- 0- 1- 8/ 90.0%11.1%
15番人気0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%
16番人気0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名人気単勝オッズ
2017シーズララバイ876.1
2017ドロウアカード748.6
2016ウインクルサルーテ1496.6
2015アースライズ1258.9
2014パシフィックギャル611.2
2013リラコサージュ618.3
2012オメガハートランド610.2
2012サンキューアスク1031.8
2009ヴィーヴァヴォドカ1143.6
2008レッドアゲート829.5
2007ホクレレ616.4
2007クロコレーヌ1235.2

注目点② キャリアは3戦から5戦まで

フラワーカップまでの出走レース数で見た場合、過去10年単勝6番人気以下で3着以内に入った12頭中10頭が3戦から5戦までとなっている。

春本番へ向けての残り時間を考えても前評判が高くないキャリアが浅い馬にとっては、ある程度キャリアを順調に積んできた馬には叶わない。

また、何とかここまでたどりついても既にレースに使われすぎてきた馬には人気に関係なく実力や疲労度などが理由で活躍できていないことがわかる。

キャリア別集計 フラワーカップ 過去10回

キャリア着別度数勝率複勝率
1戦1- 0- 0- 9/ 1010.0%10.0%
2戦2- 1- 1- 18/ 229.1%18.2%
3戦2- 1- 1- 27/ 316.5%12.9%
4戦2- 3- 2- 15/ 229.1%31.8%
5戦3- 2- 2- 18/ 2512.0%28.0%
6戦0- 1- 1- 13/ 150.0%13.3%
7戦0- 2- 0- 11/ 130.0%15.4%
8戦0- 1- 1- 8/ 100.0%20.0%
9戦0- 0- 1- 1/ 20.0%50.0%
10戦0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名キャリア
シーズララバイ5
ドロウアカード5
ウインクルサルーテ5
アースライズ3
パシフィックギャル4
リラコサージュ4
オメガハートランド5
サンキューアスク8
ヴィーヴァヴォドカ3
レッドアゲート4
ホクレレ4
クロコレーヌ9

注目点③ 前走も人気薄(単勝5番人気以下)!

今回の該当馬12頭中10頭までもが前走でも人気がなく単勝5番人気以下となっている。

牝馬の場合は一般的に牡馬と比べて調子の波が激しいと言われており、前走で何らかの原因で調子を崩していた馬が春本番を前にして立て直しをはかることができたことを示している。

前走人気別集計 フラワーカップ 過去10回

前走人気着別度数勝率複勝率
前走1人気4- 1- 1- 14/ 2020.0%30.0%
前走2人気3- 0- 0- 13/ 1618.8%18.8%
前走3人気1- 0- 3- 8/ 128.3%33.3%
前走4人気0- 1- 1- 12/ 140.0%14.3%
前走5人気0- 1- 2- 14/ 170.0%17.6%
前走6~9人2- 5- 1- 36/ 444.5%18.2%
前走10人~0- 3- 1- 28/ 320.0%12.5%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名前走人気
シーズララバイ9
ドロウアカード8
ウインクルサルーテ5
アースライズ6
パシフィックギャル6
リラコサージュ1
オメガハートランド3
サンキューアスク5
ヴィーヴァヴォドカ6
レッドアゲート9
ホクレレ1
クロコレーヌ10

注目点④ 前走は先行か中団脚質馬が活躍!

過去10年単勝6番人気以下で3着以内に入った12頭中10頭が前走で先行か中団からのレースをしていた。

脚質がまだまだ定まりきれない時期であるとは言え、逃げや追込みなどの極端な戦法を取っている馬の巻き返しはなかなかできていないことがわかる。

前走脚質別集計 フラワーカップ 過去10回

前走脚質着別度数勝率複勝率
逃げ3- 1- 0- 12/ 1618.8%25.0%
先行4- 5- 5- 40/ 547.4%25.9%
中団3- 3- 4- 44/ 545.6%18.5%
後方0- 2- 0- 27/ 290.0%6.9%
マクリ0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名前走脚質
シーズララバイ後方
ドロウアカード先行
ウインクルサルーテ先行
アースライズ先行
パシフィックギャル中団
リラコサージュ先行
オメガハートランド中団
サンキューアスク先行
ヴィーヴァヴォドカ中団
レッドアゲート後方
ホクレレ先行
クロコレーヌ中団

注目点⑤ 前走は主場で出走

最後に前走の競馬場別で集計をした場合、今回の該当馬12頭すべてがいわゆる主場(中山・東京・京都・阪神各競馬場)で出走していた。

第三場と言われるローカル開催でも2歳戦3歳戦はもちろん行われているが、ある程度競走馬としての能力が見込まれている馬が主場で出走することも多く、フラワーカップで人気を落としていても見込まれている馬が活躍しているといえる。

前走場所別集計 フラワーカップ 過去10回

前走場所着別度数勝率複勝率
札幌0- 0- 0- 0/ 0
函館0- 0- 0- 0/ 0
福島0- 0- 0- 0/ 0
新潟0- 0- 0- 0/ 0
東京3- 6- 1- 40/ 506.0%20.0%
中山4- 4- 4- 47/ 596.8%20.3%
中京0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
京都1- 0- 3- 11/ 156.7%26.7%
阪神2- 1- 1- 18/ 229.1%18.2%
小倉0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%
地方0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名前走場所
シーズララバイ東京
ドロウアカード京都
ウインクルサルーテ中山
アースライズ阪神
パシフィックギャル東京
リラコサージュ京都
オメガハートランド東京
サンキューアスク中山
ヴィーヴァヴォドカ中山
レッドアゲート東京
ホクレレ東京
クロコレーヌ阪神

まとめ

ここまでの5つの注目点から、人気薄で激走する可能性のある馬を選定すると次の2頭が該当する。

ガールズバンド
メサルティム

なお、本原稿は特別登録の段階で執筆しているため、仮に今回の該当馬が上位人気に支持されたり、出走回避した場合などは、素直に単勝1番人気を中心に予想する方法もありそうだ。

後は予想時点での単勝人気やオッズも確認の上、検討を加えていくのも、面白いのではないだろうか。

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