2021年2月21日、東京競馬場でフェブラリーステークス(GⅠ/ダート1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるオーヴェルニュ、アルクトス、カフェファラオ、サンライズノヴァ、レッドルゼルらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年のデータを参考にしていく。
目次
フェブラリーステークスの人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着は2回、3着は2回。1倍台が飛んでいるのは気になるが、2倍台であれば複勝率100%。
コパノリッキーの逃げで単勝万馬券、去年のケイティブレイブの2着と伏兵馬も魅力だが、元々実力があった馬と言えなくもない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 前走トライアル組の取捨選択
前走根岸ステークス組(4- 2- 2-49)
勝率 7.0% │ 複勝率 14.0%
前走東海ステークス組(3- 1- 1-13)
勝率 16.7% │ 複勝率 27.8%
フェブラリーステークスのトライアルは根岸ステークスと東海ステークスの2つだが、数字的には対照的である。
根岸ステークス組はわかりやすく、コンマ2秒負けの3着までなら。東海ステークス組もわかりやすく、1着がほとんどで、あとは3人気3着のケースがあるぐらい。
大胆に行くなら東海ステークスはオーヴェルニュのみ、根岸ステークス組はレッドルゼル、
ワンダーリーデルだけでいい。アルクトスもコンマ2秒負けの4着、斤量59キロから2キロ減なので、入れてもいいが、データに忠実に。
予想参考データ② チャンピオンズカップ組の取捨選択
チャンピオンズカップ組はここ2年絡んでいないが、それまでは何かしら絡んでおり、ケアだけはしておきたいところ。
傾向を見ていくと、1秒負けにとどめていれば問題はない。ただ3人気までに支持されていた馬が多いので、前走人気だった馬の巻き返しをメインに。
サンライズノヴァは前走1秒6負けで、いささか負けすぎ。もちろん武蔵野ステークスを勝利しており軽視は危険だが、それにしても負けすぎでは。
予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル
オーヴェルニュの前走は東海ステークスだったが、勝ちタイムは上々。これはインティがダイシンインディーに突かれてペースが速くなり、オーヴェルニュに流れが向いた。問題はマイルでの実績と鞍上が丸山元気騎手へスイッチすること。ちょっと危険視したい。
レッドルゼルとアルクトスの前走は根岸ステークスだったが、59キロを思えば十分な走りだった。タイム的にもまずまず。レッドルゼルは短距離で結果を出しており、初のマイルがどうか。アルクトスに関しては南部杯の走りがフェブラリーステークスで通用するかどうか。
カフェファラオとサンライズノヴァの前走はチャンピオンズカップだったが、これまでのチャンピオンズカップの中ではいいタイム。前目の馬が粘りこみを図り、上位独占の時点で中団待機のカフェファラオはしんどかった。サンライズノヴァはあまりにも後ろすぎ。インティが再び暴走逃げをするような展開を祈るしかないか。
2020年の危険な人気馬は?
サンライズノヴァは人気になる見込みだが、展開的に助けが必要で、もう少し前目で競馬をしないとどうか。ただ地方でも前目に行けないとなると、あっても掲示板までか。フェブラリーステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、オーヴェルニュは3つ目の消しデータに合致している。川田将雅騎手がレッドルゼルを選んでいる。丸山元気騎手に初タイトルのチャンスが生まれたが、ダートの交流重賞で無双状態の川田騎手の取捨選択的にどうか。
反対にカフェファラオは危険なデータに一つも当てはまらない。前走のチャンピオンズカップは位置取り的に厳しかっただけ。内枠ですんなり前に行ける分、しっかり前目で楽なところで競馬できれば面白い。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、カフェファラオと言えそうだ。