2018年2月18日、東京競馬場でフェブラリーS(GⅠ/ダート1600m)が行われる。テイエムジンソク、ゴールドドリーム、ノンコノユメ、サンライズノヴァ、ケイティブレイブ、アウォーディー、ベストウォーリアらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。
目次
最終追いきり診断
今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。
ゴールドドリーム・牡5歳(栗東・平田厩舎)
評価A+
1週前追い切りは2月7日栗東坂路(良)
4F51秒1―37秒2―24秒1―12秒1
単走強めの追い切り予定が、調教中の他馬に追い付いたため、実質的4頭併せになった。前に3頭を先行させる形で追走、並びかけたあと気合を入れて強めに追われた。1週前の調整で本番さながらの走りを見せており絶好調に近い状態と推測できる。
最終追い切りは2月14日栗東坂路(良)
4F49秒8―36秒6―23秒9―12秒1
藤懸騎手を背に坂路入りした馬で唯一の50秒切りの自己ベスト、破格タイムを叩き出した。最初から能力全開の弾丸スタートでスピードに乗って坂路を駆け上がり、好時計をマーク。少し掛かり気味だったがコントロールは出来ており心配はない。1週前を上回る仕上がりで文句なく満点の追い切り。
テイエムジンソク・牡6歳(栗東・木原厩舎)
評価A
1週前追い切りは2月7日栗東CWコース(良)
6F84秒4―66秒9―51秒2―37秒5―12秒4
単走でラスト1Fは一杯に追われる。重心を下げた独特の走りを見せ好調さをアピール。ピーク一歩手前の状態まで整いつつある動き。
最終追い切りは2月14日栗東CWコース(稍重)
6F82秒3―66秒0―51秒1―37秒9―12秒3
古川騎手を背に単走ラスト1F強めの追い切り。スタートからゆっくりと進めて少しづつ加速、ラスト1Fのみ気合をつけて追っていたが最後まで緩むことなくしっかりと走れていた。
1週前よりも動きそのものが良くなっていて、重心を低くして脚も良く伸びた状態で走れている。東海Sを使った効果は大きそうで落ち着きが出てきっちりと仕上がっている。
サンライズノヴァ・牡4歳(栗東音無厩舎)
評価A-
根岸Sから中2週のため1週前追い切りはタイムを出さずに軽めの調教のみに済ませた。
最終追い切りは2月14日栗東坂路(良)
4F52秒2―38秒0―24秒7―12秒2
多少の疲労も心配されたが最後まできっちりと追い続けて好時計をマーク。坂路調教では良く動くアードラー(4歳上1000万下)と併走しほぼ同入、力強く躍動感ある走りで前走時の好調さをキープしている。少しイライラするところを見せたり気性面での不安も残すものの、仕上がり自体は問題無さそう。
ノンコノユメ・セン6歳(美浦・加藤厩舎)
評価B+
1週前追い切り2月7日美浦坂路(良)
4F58秒8―43秒6―28秒8―14秒3
レコード駆けの激走後、中2週で軽めの調整で単走馬なり。疲労が残っている可能性も高くチェックしながらの調整となっている。
最終追い切りは2月14日美浦南Wコース(良)
6F84秒4―68秒3―53秒5―38秒9―13秒7
馬なりでの追い切りでしたが時計は及第点。前走時並みには動けている。本番でも騎乗予定の内田騎手を背に僚馬2頭を追走する形でスタートしたが、実質的には単走追い切りとなった。スラッとした馬体なので力強さは感じられないが、シャープな動きで状態維持に努めていた。
インカンテーション・牡8歳(栗東・羽月厩舎)
評価B+
1週前追い切りは2月7日(水)栗東 CWコース(良)
6F82秒9―65秒6―51秒1―37秒8―12秒1
馬なりの僚馬と2頭併せでの追い切りはクビ差遅れる。見た感じは地味でまだ本調子には遠い印象を受ける。時計自体は悪くはなく、活気が出てくれば上向きそう。
最終追い切りは2月14日栗東CWコース(稍重)
6F83秒1―67秒3―53秒3―39秒7―12秒8
羽月調教師自ら手綱を取っての最終追い切り。持ったままでの馬なりだが1週前よりも動きが軽くなっている。年末のレースから上がり目は無さそうだが調子は維持出来ていそう。
今年最初のGⅠに出走予定の馬はどれも順調な仕上がりを見せている。昨年の覇者ゴールドドリームが完璧な調整を見せ、対抗馬一番手のテイエムジンソクも順調な仕上がりを見せている。固い決着もありそうだが、伏兵も多く一筋縄ではいかない決着も十分にありそうだ。