2019年3月16日、中京競馬場でファルコンステークス(GⅢ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるイッツクール、ダノンジャスティス、ドゴール、ハッピーアワー、ローゼンクリーガー、ヴァッシュモンなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
ファルコンステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は1勝も、2番人気と3番人気がそれぞれ2勝、4番人気が3勝と、ある程度の人気馬が強い。ただ、2015年には14番人気が優勝して3連単63万円超となるなど、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 1400mでV実績が必要
まず距離実績に目を向けると、施行距離が1400mになった2012年以降の勝ち馬全7頭に1400m以上でV歴があり、うち6頭が1400mで勝っていた。
また、同様に2012年の勝ち馬7頭中6頭にメンバー最速の上がり3Fをマークして勝った経験があった。速い上がりを使える馬の方がいい。
予想参考データ② キャリア3戦以上の馬が中心
キャリアは以下の通り。
キャリア1戦(1-0-0-1)
勝率 50.0% │ 連対率50.0% │ 複勝率50.0%
キャリア2戦(0-0-0-4)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
キャリア3戦(1-0-0-11)
勝率 9.1% │ 連対率9.1% │ 複勝率9.1%
キャリア4戦(2-1-1-22)
勝率 7.7% │ 連対率11.5% │ 複勝率15.4%
キャリア5戦(1-2-2-28)
勝率 3.0% │ 連対率9.1% │ 複勝率15.2%
キャリア6戦(2-1-2-30)
勝率 5.7% │ 連対率8.6% │ 複勝率14.3%
キャリア7戦(2-4-2-24)
勝率 6.3% │ 連対率18.8% │ 複勝率25.0%
キャリア8戦(1-1-3-11)
勝率 6.3% │ 連対率12.5% │ 複勝率31.3%
キャリア9戦以上(0-1-0-12)
勝率 0.0% │ 連対率7.7% │ 複勝率7.7%
予想参考データ③ 芝1400m、芝1600mのオープンから参戦する馬が中心
施行距離が1400mになった2012年以降、前走のクラスは以下の通り。
新馬・未勝利(0-0-0-7)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
500万下(2-2-2-37)
勝率 4.7% │ 連対率9.3% │ 複勝率14.0%
オープン特別(2-0-0-31)
勝率 6.1% │ 連対率6.1% │ 複勝率6.1%
GⅢ(3-2-3-14)
勝率 14.3% │ 連対率23.8% │ 複勝率33.3%
GⅡ(0-0-0-1)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅠ(0-3-2-9)
勝率 0.0% │ 連対率21.4% │ 複勝率35.7%
500万から臨んで優勝した2頭はともに、前走が1番人気で1着だった。基本的にはオープンクラスのレースから参戦する馬が主力になる。
同様に2012年以降、前走の距離は以下の通り。
1200m(0-0-1-28)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率3.4%
1400m(4-2-1-36)
勝率 9.3% │ 連対率14.0% │ 複勝率16.3%
1600m(3-4-5-35)
勝率 6.4% │ 連対率14.9% │ 複勝率25.5%
1700m以上(0-1-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率33.3% │ 複勝率33.3%
距離延長となる馬は苦戦している。
予想参考データ④ 牝馬は不振
牡・騸馬(10-9-8-111)
勝率 7.2% │ 連対率13.8% │ 複勝率19.6%
牝馬(0-1-2-31)
勝率 0.0% │ 連対率2.9% │ 複勝率8.8%
予想参考データ⑤ 関西馬がやや優勢
美浦(3-2-2-50)
勝率 5.3% │ 連対率8.8% │ 複勝率12.3%
栗東(7-8-8-92)
勝率 6.1% │ 連対率13.0% │ 複勝率20.0%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、関西馬のハッピーアワー。デビュー戦、オープン特別と連勝した後、デイリー杯2歳S3着、シンザン記念5着と、重賞でも好走しており、引き続き期待できる。
関東馬のドゴールは芝1400mの新馬戦を勝ち、続くサウジアラビアロイヤルCで2着と好走。前走のクロッカスSで3着と、ローテーションもいい。
同じ関東馬のヴァッシュモンは未勝利戦、ジュニアCと連勝中。左回りの芝1400mで勝っている点は強みになる。
グルーヴィットはデビューからダート1400mで連勝。昨年優勝したミスターメロディが似たパターンだっただけに、チャンスはあるだろう。