2020年1月13日、中山競馬場でフェアリーステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアヌラーダプラ、オーロラフラッシュ、シャインガーネット、スマイルカナ、ダイワクンナナなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
フェアリーステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が2勝、2番人気が1勝、3番人気が3勝。勝ち馬10頭中4頭が2桁人気で、3連単の配当は10年中3年で40万円を超えるなど、波乱傾向が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝1600mでのV実績に注目
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬全10頭に芝1600m以上で勝利実績があり、うち9頭は芝1600mで勝っていた。
なお、初勝利を挙げたばかりの馬が5勝し、うち2頭がキャリア1戦だったように、オープン実績はあまり問われない。
予想参考データ② マイル戦からの参戦が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
新馬(2-2-2-20)
勝率 7.7% │ 連対率15.4% │ 複勝率23.1%
未勝利(3-2-3-25)
勝率 9.1% │ 連対率15.2% │ 複勝率24.2%
500万下(2-6-4-55)
勝率 3.0% │ 連対率11.9% │ 複勝率17.9%
オープン特別(0-0-0-9)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅢ(1-0-0-5)
勝率 16.7% │ 連対率16.7% │ 複勝率16.7%
GⅡ(0-0-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅠ(2-0-1-12)
勝率 13.3% │ 連対率13.3% │ 複勝率20.0%
また、前走距離は以下の通り。
前走1200m(0-1-1-11)
勝率 0.0% │ 連対率7.7% │ 複勝率15.4%
前走1400m(0-1-1-30)
勝率 0.0% │ 連対率3.1% │ 複勝率6.3%
前走1600m(9-5-6-72)
勝率 9.8% │ 連対率15.2% │ 複勝率21.7%
前走1800m(1-1-1-11)
勝率 7.1% │ 連対率14.3% │ 複勝率21.4%
前走2000m(0-2-1-6)
勝率 0.0% │ 連対率22.2% │ 複勝率33.3%
勝ち馬10頭中9頭が東京か阪神のマイル戦だった。
予想参考データ③ 関西馬は不振
美浦(10-8-7-109)
勝率 7.5% │ 連対率13.4% │ 複勝率18.7%
栗東(0-2-3-21)
勝率 0.0% │ 連対率7.7% │ 複勝率19.2%
関東馬は出走頭数自体が多いものの、勝率、連対率ともに関西馬を大きく上回り、単勝回収率も189%と好成績。
2020年の主役候補は?
中心となるのは、新馬戦、赤松賞と芝1600mで連勝中のシャインガーネット。コース実績もあり、重賞でも期待できる。
東京芝1600mの新馬戦を勝った2頭、ダイワクンナナは母がGⅠ4勝を挙げたダイワスカーレット、フェルミスフィアは近親に高松宮記念を制したセイウンコウセイがおり、血統背景も一流。ともに有力になる。
東京芝1600mの未勝利戦を勝ち上がったチアチアクラシカ、今回と同舞台のひいらぎ賞を勝ったスマイルカナにもチャンスがある。