2019年1月12日、中山競馬場でフェアリーステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアクアミラビリス、アマーティ、コントラチェック、タニノミッション、ルガールカルム、レーヴドカナロアなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
フェアリーSの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬10頭中4頭が2桁人気で、3連単の配当は10年中3年で40万円を超えるなど、波乱傾向が強い。キャリアの浅い3歳牝馬同士の戦いとあって、かなり難解と言える。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝1600mでのV実績に注目
まず注目すべきは距離実績。勝ち馬全10頭に芝1600m以上で勝利実績があり、うち8頭は芝1600mで勝っていた。芝1600m以上の実績は不可欠で、芝1600mの実績があればなおいい。
初勝利を挙げたばかりの馬が4勝し、うち2頭がキャリア1戦だったように、重賞実績、オープン実績はあまり問われない。
予想参考データ② マイル戦からの参戦が理想
前走を見ると、注目すべきはその距離。
1200m(0-0-1-11)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率8.3%
1400m(0-1-1-29)
勝率 0.0% │ 連対率3.2% │ 複勝率6.5%
1600m(9-6-5-73)
勝率 9.7% │ 連対率16.1% │ 複勝率21.5%
1800m(1-1-1-10)
勝率 7.7% │ 連対率15.4% │ 複勝率23.1%
2000m(0-2-2-7)
勝率 0.0% │ 連対率18.2% │ 複勝率36.4%
勝ち馬10頭中9頭が芝1600mで、それも東京か阪神のいずれかだった。同じ距離から臨む馬が中心になる。
レース別で見ると、阪神ジュベナイルフィリーズから参戦した馬が3勝。その中でも1~3番人気に支持された場合は【3・0・1・1】と好成績を残している一方で、4番人気以下は【0・0・0・12】と不振。阪神JF組は今回の人気によって信頼度が変わると言える。
予想参考データ③ 関東馬が優勢
美浦(9-8-7-108)
勝率 6.8% │ 連対率12.9% │ 複勝率18.2%
栗東(1-2-3-22)
勝率 3.6% │ 連対率10.7% │ 複勝率21.4%
関東馬は出走頭数自体が多いものの、勝率、連対率ともに関西馬を上回り、単勝回収率も182%と好成績。
2019年の主役候補は?
中心となるのは、関東馬のグレイスアン。東京芝1600mで勝っている点が評価でき、同条件の新馬戦を勝って臨んだ馬は2013年クラウンロゼ、14年オメガハートロックと2勝している。
もう1頭、東京芝1600mの新馬戦を勝って臨むのがアクアミラビリス。関西馬という点で割り引きも、その他は勝ち馬の条件に合致している。
関東馬のアマーティ、ルガールカルムはともに芝1600mでデビュー戦を飾った後、東京芝1600mのレースを経て参戦。前進に期待できる。
メンバー中で唯一、阪神JFから参戦するのがタニノミッション。芝1600mの新馬戦を勝っており、上位人気に支持されるようなら信頼度が上がる。