エプソムカップ2018の競馬予想分析…重賞初制覇?サトノアーサーを切る3つの視点

6月10日(日)に東京競馬場で行われるエプソムCに秋への飛躍を目指す有力馬が揃った。東京巧者で前走のメイSを快勝したダイワキャグニー、長期休み明けながらも重賞3勝馬のスマートオーディン、好走馬をよく輩出するマイラーズC5着から臨むベルキャニオンなどが虎視眈々とスタンバイしている。

そんな有力馬の中で今回、注目するのはサトノアーサーだ。前走のメイS3着から臨むことになり、東京コース1800mが連戦となる。3歳時には、重賞戦線を賑わしただけに、実績は十分といえるだろう。初の重賞制覇に向けて、サトノアーサーを考察することにする。


目次

検証① 4歳馬が強い

出走頭数自体は5歳馬・6歳馬と比べて少ないものの、過去10年で7頭の勝ち馬を送り込んでいるのが、4歳馬である。

年齢勝率連対率複勝率
4歳19.4%36.1%41.7%
5歳4.7%9.3%11.6%
6歳2.4%7.1%14.3%

上記に各年齢の過去10年における勝率、連対率、複勝率を記載したが、明らかに4歳馬が有利なレースといえるだろう。サトノアーサーは、3歳時にきさらぎ賞、毎日杯で2着に好走した経験があり、実績もある4歳馬である、あとは脚質的に差し馬であるため、高速決着になった場合に差し遅れてしまう可能性を秘めている点が唯一の気がかりともいえる。

検証② 調教師・池江泰寿

サトノアーサーを管理する池江泰寿調教師は過去10年で7回エプソムCに管理馬を出走させ、1勝2着3回と勝率、連対率、複勝率の全てで他の調教師を大きく離しトップの成績を残している。

2012年のエプソムCを勝ったトーセンレーヴを始め、2008年、2009年で連続2着に好走したヒカルオオゾラ、また2015年2着のサトノアラジンの計3頭である。共に上位人気に支持されながら結果を残しているだけに、上位人気に支持されることが濃厚なサトノアーサーも有力な1頭であることは間違いないだろう。

検証③ ディープインパクト産駒

日仏ダービーを制し、英ダービーでも4着馬を輩出して、世界的な種牡馬の地位を確立しているディープインパクト産駒。エプソムCが行われる東京1800mは、正にディープインパクト産駒の庭ともいえる瞬発力が試される舞台だ。近走、上がり3Fで上位の決め手を繰り出している馬の好走率が高いレースである。

種牡馬成績からもその傾向は明らかで、2012年のトーセンレーヴ、2014年のディサイファ、2015年のエイシンヒカリと過去10年で3頭の勝ち馬を輩出している。また2015年には1着~3着までディープインパクト産駒が独占する年までもあった。そのことから血統的な背景を考察するとディープインパクト産駒のサトノアーサーを強く推せることになる

まとめ

如何だったろうか?4歳馬、池江泰寿厩舎、ディープインパクト産駒と3拍子の好材料が揃っているサトノアーサー。未だ重賞制覇はないものの、重賞を勝つだけの実力は兼ね備えている馬だ。陣営サイドも相性の良い舞台に加えて、賞金加算へ同レースに向けて仕上げも万全で臨んでくるはずだ。今週末の競馬開催でどのような結末が用意されているのか、是非心待ちにしていて欲しい。

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