6月9日、東京競馬場でエプソムカップ(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのは、ミッキースワロー、プロディガルサン、ダノンキングダム、レイエンダ、ソーグリッタリングらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とした。
目次
エプソムCの配当傾向
過去10年を見ると、三連単の最高額配当は2012年の147,390円で、その他に万馬券は2014年(49,400円)・2017年(47,120円)を含めて7回出ている。2009年(2,720円)・2015年(2,750円)のように堅い決着の年もあり人気薄を狙ううえで人気馬の取捨は慎重に行いたい。
単勝オッズは最高配当が2017年(1,140円)でそれ以外は全て人気馬が勝利している。こちらは人気には逆らわないのが賢明と言える。
馬連は最高配当が2014年(2,360円)で、万馬券は過去10年出ていない。こちらも人気馬の取捨を慎重におこないたくなる傾向が見られる。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 好走血統に注目
父系は昨年のサトノアーサー・グリュイエールらの父ディープインパクトを筆頭にダイワメジャー、マツリダゴッホ、ステイゴールドなど全体的にサンデーサイレンス系優勢の傾向にある。非サンデー系ではノーザンダンサー系の活躍が見られる。
サンデー系産駒と相性が良い母系はノーザンダンサー系の馬であり、近年は特にDanzig系やStorm Cat系の活躍が見られる。
2018年 サトノアーサー(2人気/母父Redoute's Choice)
2016年 マイネルミラノ(6人気/母父Polish Precedent[Danzig系])
2015年 エイシンヒカリ(2人気/母父Storm Cat[Storm Cat系])/サトノアラジン(1人気/母父Storm Cat[Storm Cat系])/ディサイファ(2人気/母母父Danzig[Danzig系])
2014年 ディサイファ(2人気)
マイネルミラノのように人気薄にもこの傾向は該当しており今年も注目だ。
予想参考データ② 逃げ・先行馬に注目
人気を問わず逃げ・先行馬が好走するケースが多く、穴馬を選定する際にも無視できない傾向と言える。以下に人気と道中の位置取りを挙げた。
2017年 アストラエンブレム(1人気/2-2-3)、マイネルハニー(6人気/1-1-1)
2016年 マイネルミラノ(6人気/1-1-1)
2015年 エイシンヒカリ(2人気/1-1-1)
2014年 マイネルラクリマ(4人気/2-2-2)
2013年 クラレント(4人気/2-2-2)
2012年 マイネルスターリー(15人気/3-2-1)
2010年 シルポート(3人気/1-1-1)
今年は上位人気が後方待機型が多く、人気薄の逃げ・先行馬に期待したい。
予想参考データ③ 関東所属騎手騎乗馬に注目
激走馬の騎手に注目すると関東所属騎手が騎乗しているケースが圧倒的に多い。今年も関東所属騎手の奮闘に期待したい。
2017年 マイネルハニー(6人気/柴田大知騎手)
2016年 マイネルミラノ(6人気/柴田大知騎手)
2014年 ダークシャドウ(8人気/戸崎圭太騎手)
2012年 マイネルスターリー(15人気/柴田大知騎手)
2011年 エーブチェアマン(6人気/蛯名正義騎手)
2010年 キャプテンベガ(9人気/後藤浩輝騎手)
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはカラビナ、サラキア、アンノートルだ。
カラビナは相性の良いサンデー系種牡馬×母父ノーザンダンサー系の組み合わせである。鞍上は関東所属の武藤騎手であり3走前のように逃げの一手を打つ可能性もあり期待だ。
サラキアも父ディープ×母父ノーザンダンサー系で関東所属の丸山騎手が騎乗予定である。こちらも重賞戦線で戦ってきた経験を活かして激走が見られるか注目したい。
アンノートルは脚質や血統背景での条件は満たしていないが、過去10年で3度穴馬の激走に導いた柴田大知騎手の手腕に期待したい。