2019年3月30日、中山競馬場でダービー卿CT(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はギベオン、プリモシーン、ダイワギャグニー、カツジ、ロードクエストらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】ダービー卿CTの予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 5歳馬の活躍が顕著!
最初に注目したいのが馬齢だ。
ダービー卿CTでは5歳馬の活躍が顕著に見られる。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3- 4- 2- 30/ 39 | 7.7% | 23.1% | 48 | 72 |
5歳 | 6- 2- 5- 25/ 38 | 15.8% | 34.2% | 172 | 110 |
6歳 | 1- 2- 2- 36/ 41 | 2.4% | 12.2% | 40 | 43 |
7歳 | 0- 2- 0- 23/ 25 | 0.0% | 8.0% | 0 | 26 |
8歳 | 0- 0- 1- 13/ 14 | 0.0% | 7.1% | 0 | 37 |
4歳馬の複勝率はまずまずな成績だが単複回収値が低調な成績。5歳馬が6勝して複勝率も高く、単複回収値も100を超えていて圧倒的な成績が見られる。一方、6歳以上になると複勝率が下降していき、回収値も低迷していく傾向が出ている。
軸は5歳馬に据えるのが基準と言えるだろう。
予想ポイント 中穴馬に注視
次に人気の傾向から。ダービーCTはハンデ戦なので荒れる傾向が出ていて、中穴馬の好走率が高い傾向が見られる。
単勝オッズ | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
2.0~ 2.9 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
3.0~ 3.9 | 1- 1- 2- 2/ 6 | 16.7% | 66.7% | 51 | 100 |
4.0~ 4.9 | 0- 1- 1- 5/ 7 | 0.0% | 28.6% | 0 | 45 |
5.0~ 6.9 | 3- 2- 1- 8/ 14 | 21.4% | 42.9% | 143 | 105 |
7.0~ 9.9 | 2- 1- 0- 14/ 17 | 11.8% | 17.6% | 97 | 48 |
10.0~14.9 | 2- 3- 1- 13/ 19 | 10.5% | 31.6% | 126 | 108 |
15.0~19.9 | 1- 1- 1- 13/ 16 | 6.3% | 18.8% | 103 | 82 |
20.0~29.9 | 1- 1- 4- 11/ 17 | 5.9% | 35.3% | 122 | 200 |
30.0~49.9 | 0- 0- 0- 18/ 18 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
50.0~99.9 | 0- 0- 0- 20/ 20 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
100.0~ | 0- 0- 0- 25/ 25 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年で単勝1倍台の出走はなく、2倍台も少ないが馬券圏内0と荒れる傾向が見られる。5倍~30倍までで9勝と、人気馬よりは中穴馬が好走していて回収値も優秀な成績が見られる。30倍を超えると馬券圏内0と好走率は一気に下降する。
軸は単勝オッズ30倍以内の馬に据えるのが基本戦略と言えるだろう。
予想ポイント 斤量に注目
ダービー卿CTはハンデ戦なので斤量に注目だ。
斤量 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
52kg | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
53kg | 1- 0- 0- 11/ 12 | 8.3% | 8.3% | 108 | 28 |
54kg | 1- 1- 3- 17/ 22 | 4.5% | 22.7% | 94 | 96 |
55kg | 3- 3- 2- 26/ 34 | 8.8% | 23.5% | 55 | 74 |
55.5kg | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
56kg | 3- 2- 3- 37/ 45 | 6.7% | 17.8% | 76 | 64 |
56.5kg | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
57kg | 0- 2- 1- 17/ 20 | 0.0% | 15.0% | 0 | 40 |
57.5kg | 2- 1- 1- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 142 | 98 |
ハンデが軽すぎる馬は複勝率が低くそれほど好走しておらず、54キロ以上から複勝率が上昇して好走している傾向で、ハンデが重くても好走率が特に下降していくわけでもないのが見られる。
軸は斤量54~57.5キロの馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走好走馬が有利?
次に前走着順成績を見ていくと、前走5着以内に好走した馬が活躍している傾向が出ている。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 4- 3- 1- 19/ 27 | 14.8% | 29.6% | 146 | 93 |
前走2着 | 2- 2- 2- 4/ 10 | 20.0% | 60.0% | 197 | 123 |
前走3着 | 2- 0- 1- 6/ 9 | 22.2% | 33.3% | 307 | 141 |
前走4着 | 0- 2- 0- 14/ 16 | 0.0% | 12.5% | 0 | 65 |
前走5着 | 1- 0- 1- 3/ 5 | 20.0% | 40.0% | 146 | 136 |
前走6~9着 | 0- 2- 1- 33/ 36 | 0.0% | 8.3% | 0 | 25 |
前走10着~ | 1- 1- 4- 51/ 57 | 1.8% | 10.5% | 12 | 40 |
前走5着以内の馬の複勝率が高く、単複回収値も100を超えているのがほとんどで圧倒的な成績だ。一方、前走6着以下だと好走率も低くなり、単複回収値も低調な成績が見られる。
軸は前走5着以内の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 短縮組は不利?
最後に前走距離別成績を見てみると、明らかに短縮組は不利な傾向が見られる。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 6- 7- 5- 66/ 84 | 7.1% | 21.4% | 84 | 74 |
今回延長 | 3- 2- 0- 23/ 28 | 10.7% | 17.9% | 97 | 66 |
今回短縮 | 1- 1- 5- 41/ 48 | 2.1% | 14.6% | 6 | 38 |
同距離組が6勝して複勝率も1番高く回収値も悪くない成績で、延長組は3勝で複勝率はまずまずな成績。短縮組はわずか1勝で複勝率も低く、単複回収値も低調な成績が見られる。
軸は前走1400~1600mの馬に据えるのが基準と言える。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・5歳馬
・単勝オッズ30倍以内
・斤量54~57.5キロ
・前走5着以内
・前走1400~1600m
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
4- 2- 2- 8/16 | 25.0% | 50.0% | 285 | 148 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年のダービー卿CT軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
ダイワギャグニー
フィアーノロマーノ
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。