ドバイターフ2018の競馬予想分析…ネオリアリズムを占う3つの考察点

香港に次ぐ2ヶ国目のGⅠ制覇となるか――。

2018年3月31日、メイダン競馬場でドバイターフ(GⅠ/芝1800m)が行われる。近年は積極的に海外遠征を繰り返し昨年QE2世Cで念願のGⅠを制した、今年はドバイ競争に初参戦となり2ヶ国目のGⅠ制覇を狙うのがネオリアリズムだ。同馬も7歳となり、またこれまでとは異なるドバイ遠征で実力が発揮できるか懸念される点もある。

今回はネオリアリズムの本レース好走に向けた3つの考察点を挙げていく。


目次

期待① モレイラ騎手の継続騎乗

今回もモレイラ騎手が継続騎乗する点は何よりも心強いだろう。昨年はヴィブロスを同レース優勝に導いており、同馬のQE2世C時も同騎手の功績である。これまで1着1回、3着1回(いずれもシャティン競馬場)の成績で今回が3度目の騎乗となる。十分に同馬の癖を把握していると思い、今回も能力を引き出してくれるに違いない。

ポイント① メイダン競馬場への適正

同馬はこれまで7つの競馬場で走ってきたが、メイダン競馬場は初めてである。これまでも何頭もの日本馬が優勝してきたコースだけに同じ日本馬として心配はないと思われるが、同馬のケースはどうであろうか。まず、メイダン競馬場の芝コースは日本の野芝に近いバミューダグラスがベースに用いられている。これに加えてペレニアルライグラス(洋芝)を使用しており、こちらは札幌・函館競馬場などでも使われている品種である。

同馬は日本の軽い馬場への適応もさることながら、札幌競馬場での戦績は3戦全勝であり洋芝適性も十分にあると考えられる。また、GⅠ優勝実績のあるシャティン競馬場もメイダン競馬場と全く同じ芝の組み合わせである。

初コースとなる同馬であるが少なくとも芝適正の面では問題なさそうだ。あとは気候を含めたドバイの環境に適応できるかという点だろう。

ポイント② 年齢

3歳時より走ってきた同馬も今年で7歳となる。年齢面での衰えという不安がよぎるだろう。若い時期から勝ち星を重ねてきたが、重賞戦線で活躍し始めたのが5歳夏の札幌記念からである。それ以降は重賞のみを使われてきており(3-0-2-2)(勝率42.9%、複勝率71.4%)という成績で、着外の2戦は距離不足の香港マイル(初海外遠征)と香港帰りからの初戦でかつ不良馬場であった昨年の秋の天皇賞である。これらを除けば近2年の成績は非常に充実した内容であり、衰えるにはまだまだ早いといった印象を受ける。4・5歳馬が主に活躍している同レースであるが、昨年の春の勢いを再びこのレースでみせてもらいたいものだ。

まとめ

いかがであっただろうか。ネオリアリズムは7歳という年齢を考慮するとこれまでの同レースの傾向からは厳しい戦いになる可能性が高い。しかし、コース適性は騎手などプラス材料も多々あり、好走も十分に期待できる。あとはいかにドバイの環境に馴染んで、当日能力を発揮できるかにかかっている。是非共、現地での追い切りと当日の気配にも注目して検討をしていただきたい。

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