ドバイターフ2018の競馬予想分析…リアルスティール激走への2つのカギ

2年前の栄光を再び掴み取ることができるか――。

2018年3月31日、メイダン競馬場でドバイターフ(GⅠ/芝1800m)が行われる。5頭の日本馬が参戦する中で2年前の同レースを優勝した実績があり、今年も優勝候補として期待されているのがリアルスティールだ。直前まで騎乗予定であったデットーリ騎手からの変更で急遽バルザローナ騎手とコンビを組むことになった同馬。また、昨年秋の天皇賞以来の実戦となることがどのように影響するのか気掛かりな点もある。

今回はリアルスティールの本レース優勝に向けて期待できる点と気掛かりとなる2つのポイントについて考察した。


目次

期待①1800m戦の実績

リアルスティールがデビュー以来最も使われてきた距離が今回と同じ1800mだ。これまでの戦績が(4-1-1-1)と全4勝を1800mで挙げている(勝率 57.1%、複勝率 87.5%)。1800m戦以外の戦績が(0-4-0-4)であることを考えるといかにこの距離が適しているかがわかるだろう。さらに左回り(東京競馬場・メイダン競馬場)に限ると4戦全勝であり、当然今回も好走が期待される。

ポイント①休養明け実績

2年前の優勝時と大きく異なるのが今回秋の天皇賞以来の実戦となることだろう。2年前は中山記念でひと叩きされたうえでの本レースに参戦する過程であった。

しかし同馬の場合は鉄砲駆けの実績もあり、逆に使い減りする傾向があるのでフレッシュな状態で出走できることはプラス材料と考えられる。以下に休養明け2戦以内(デビュー戦除く)と3戦目以降の成績を並べてみた。

休養明け2戦以内 (3-2-1-3)(勝率33.3%、複勝率66.7%)
休養明け3戦目以降(0-3-0-2)(勝率 0.0%、複勝率60.0%)

サンプル数が少ないがフレッシュな状態の戦績が優れていること、休養明けがマイナスになり得ないことは明確である。さらに秋の天皇賞が極悪馬場で消耗度が大きかったことを考えるとここまでじっくりと立て直してきたこともこの馬にはプラス材料と考える。

ポイント②バルザローナ騎手への乗り替わり

今回手綱と取るのはバルザローナ騎手、日本での騎乗機会も度々ありお馴染みの騎手である。しかし、同馬への騎乗は今回初めてであり、どう影響するか気掛かりであろう。

しかしこの2年間で全8戦中5人の騎手が騎乗しており、その中で2勝2着1回の成績を残していることを考えるとさほど影響はないと考える。テン乗りでの成績は得意の左周りでは(1-1-0-1)で着外も前走道悪の天皇賞の4着という成績である。今回もバルザローナ騎手が本馬の力をしっかりと引き出してくれることと期待できるだろう。

まとめ

いかがであっただろうか。リアルスティールも6歳となり、年齢面でも不安もあるかもしれない。しかし、今回で16戦目と大事に使われてきたことを考えると十分に力を発揮できる状態にあるだろう。懸念された休養明けや乗り替わりの影響もこれまでの戦績からは気にしなくて良いと考え、あくまで当日のコンディション次第となる。是非、万全の状態で臨んでもらい再び優勝を掴んでもらいたい。

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