2018年3月31日、ドバイ・メイダン競馬場でドバイシーマクラシック(GI/芝2410m)が行われる。レイデオロ、サトノクラウン、モズカッチャン、クロスオブスターズらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
出走馬のおさらい、予想オッズの展望、過去の傾向(上位馬)を振り返っていこう。
目次
日程・概要
2018年3月31日(土) 10頭 [仮想出馬表] 【8R】 第21回ドバイシーマクラシック
北半球産4歳以上南半球産3歳以上・GⅠ 芝2410m
出走予定馬・登録馬
イギリスのブックメーカーで軒並み1番人気に支持されたのがクロスオブスターズだ。GIはまだ1勝ながら凱旋門賞2着など、一定の結果は残している。前走はオールウェザーでのレースで2着だが、同厩舎でありドバイワールドカップに出走するタリスマニックと一緒に調整したものだ。安定した実績を誇り、芝2000メートルの最速タイムが1分58秒台と時計勝負でも問題ない。レーティングも高く、この中では負けられないところだが下馬評通りに行くか。
一方、日本馬でクロスオブスターズと真っ向勝負を挑めそうなのがレイデオロだ。前走の京都記念は道中折り合いに欠き、伸びきれず3着に敗れた。しかし2014年のこのレースの覇者ジェンティルドンナは京都記念で6着に敗れたが、見事な差し切り勝ちを見せた。今回はダービー優勝に導いたルメール騎手に戻る。初めての海外がどうかだが、ジャパンカップやダービーと同じような舞台なら普通に勝ってもおかしくない。
ブックメーカーでレイデオロよりわずかに低い程度の評価に収まったのがポエッツワードだ。イギリスとアイルランド2つの国で行われたチャンピオンステークスではそれぞれ2着に入った。香港カップは6着に終わり、3着から5着に入った日本馬3頭全てに負けた。少なくとも今回ドバイシーマクラシックに出走する日本馬3頭より実績は低かったため、ここで巻き返せるかは疑問だが、挽回はなるか。
サトノクラウンはイギリスのブックメーカーでは4番手5番手の扱いとなっている。2016年の香港ヴァーズを勝利したが、負かした相手には後に香港ヴァーズを制し惜しまれつつ引退したハイランドリールがいた。2017年の宝塚記念を勝利するなど実績は申し分ない。有馬記念での大敗は気になるが、その香港ヴァーズも天皇賞秋を惨敗してからの参戦だったが勝利を収めた。決して侮ってはならない1頭だ。
他にもエリザベス女王杯を制したモズカッチャン、前哨戦のドバイシティオブゴールドを制したホークビル、2017年のジャパンカップ5着と健闘したアイダホらが出走する。
登録馬は以下のとおりだ。
馬名 | 性齢 | 斤量 |
---|---|---|
アイダホ | 牡5 | 57 |
カリーディ | 牡4 | 56.5 |
クロスオブスターズ | 牡5 | 57 |
サトノクラウン | 牡6 | 57 |
デザートエンカウンター | セ6 | 57 |
ベストソリューション | 牡4 | 56.5 |
ホークビル | 牡5 | 57 |
ポエッツワード | 牡5 | 57 |
モズカッチャン | 牝4 | 54.5 |
レイデオロ | 牡4 | 56.5 |
想定・予想オッズ
5番人気 | アイダホ | 6.6倍 |
8番人気 | カリーディ | 128.9倍 |
2番人気 | クロスオブスターズ | 3.1倍 |
3番人気 | サトノクラウン | 5.1倍 |
10番人気 | デザートエンカウンター | 580.6倍 |
9番人気 | ベストソリューション | 290.2倍 |
7番人気 | ホークビル | 28.8倍 |
6番人気 | ポエッツワード | 24.5倍 |
4番人気 | モズカッチャン | 5.2倍 |
1番人気 | レイデオロ | 2倍 |