(C)Ko-Mei

かつての豪脚はよみがえるか。

2017年12月3日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI/ダート1800m)が行われる。

一昨年のこのレースでは、3歳ながら2着と好走したノンコノユメ。ダートの一線で戦い続けて常に善戦はしているものの、勝利は2年以上なく、評価を落としている。追い込み戦法を貫く個性派の復活が待たれるところだ。


最大の武器、影を潜める理由

ノンコノユメの魅力は、何と言っても目の覚めるような末脚だ。デビューから9戦連続でメンバー最速の上がり3ハロンをマーク。その後も4戦して2位以内を譲ったことはなかった。

しかし、昨秋から今年のフェブラリーSまでの4戦で、上がり3ハロンの順位は、順に3位、3位、4位、6位。いずれも直線ではそれなりの脚を使っており、大きく負けてはいないものの、もうひと押しを欠く内容。この馬の代名詞であった上がり最速の豪脚は鳴りを潜めている。

原因の1つとして挙げられるのは、去勢の影響だ。以前は装鞍所で隣の馬を蹴りに行くほどの気性の激しさを見せていた馬だが、去勢後は大人しくなった感が否めない。もちろん、気性難を改善するための去勢であり、落ち着きが出たのはいいことなのだが、今のところは去勢によるマイナス面が出てしまっていて、歯車が噛み合っていないように映る。

一般的に、去勢を施されるとホルモンバランスが崩れ、もとの状態に戻るまでに半年ほどかかるといわれている。昨夏の去勢から1年以上が経った。そろそろ本調子に戻ってもいい頃と考えられるが……。

復調の兆し

そんな中、この秋初戦のレースぶりには復調の兆しが感じられた。前走の武蔵野Sは自身のキャリアで最長のレース間隔となる約9か月ぶりだったが、4着と健闘。先行した馬が上位を占めた中、外から追い上げての4着なら上々の内容といえる。上がり3ハロン35.2秒はメンバー中2位。久々にノンコノユメらしい伸び脚が見られた。

クスリチャン・デムーロ騎手はレース後に「休み明けの分、最後に止まった」と話していたように、ひと叩きされた上積みは大きいだろう。最終追い切りの見た目は地味だが、調教で動かないのはいつものこと。着実に良化していると考えていい。

JBCクラシックから臨んだ昨年のチャンピオンズCは6着だったが、今年は一昨年と同じく武蔵野Sから参戦と、ローテも好印象だ。ジョッキーもテン乗りだった前走で癖や特性をつかんだはず。今回は期待が高まる。

波乱の主役となれるか?

枠順は2枠4番に決まった。過去に馬番4番以内では【2・2・0・0】と好成績を残している。闘志に火をつけて前の馬を捕らえに行くタイプなので、内めの枠はプラスと言っていい。

また、同厩のグレンツェントも人気を落としているが、今年1月にチャンピオンズCと同じ舞台の東海Sを勝っていることを忘れてはならない。当時は1番人気に支持され、超スローペースの中、外を回りながらのひとまくりで他馬をねじ伏せる強い競馬を見せた。

その後はアンタレスS9着、平安S10着、JBCクラシック5着と精彩を欠いているが、春の2戦はいずれも斤量58キロ、前走は休み明けと、敗因を求めることができる。

左回りのダート1800mは、レパードS、東海Sと重賞で2戦2勝。追い切りの内容を見ても調子は良さそうで、今回は見直す価値がある。

ノンコノユメ、グレンツェント。いずれにしても、管理する加藤征弘厩舎にとってはJRAのGI初制覇がかかる。

チャンピオンズカップは、中京に舞台を移してからすべて3連単7万円超と波乱が続いている。今年は人気を落とした実績馬が、波乱を演出するか。

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