チャンピオンズカップ2017の予想分析…サウンドトゥルーの3つの好材料と2つの懸念

2017年12月3日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI/ダート1800m)が行われる。

アウォーディー、ケイティブレイブ、テイエムジンソク、コパノリッキーをはじめとして統一ダートGⅠ馬が7頭も出走を予定する豪華な顔ぶれとなったがどんなレースが展開されるのか?

ここでは前年からの連覇を狙うサウンドトゥルーに注目。チャンピオンズカップ連覇の可能性を探っていく。


目次

期待① 前走の勝因

前走、11月3日に大井競馬場ダート2000mを舞台にして行われたダート競馬の祭典JBCの一つ、JpnⅠ・JBCクラシックに単勝4番人気の評価で出走し見事に勝利を飾った。

コパノリッキーがJBCスプリントに挑戦した結果、確固たる逃げ馬不在の中、レースはオールブラッシュが逃げ、サウンドトゥルーは中央から参戦した7頭の中では最後方を追走する。

そして、直線を向いてからは大野拓弥騎手の追い出しにこたえて自慢の末脚を炸裂させると2着のケイティブレイブに0.2秒・1馬身差をつけ快勝した。

元々冬場に向けて調子を上げてくる馬と陣営が語っているとおり、サウンドトゥルーの調子の良さが十分に伝わる内容であったことから、当初の予定通り出走してくる今回も十分活躍が期待できるところである。

期待② 距離適性

サウンドトゥルーは今回が45回目の競馬となるが、1800mでは過去11回の出走で4勝2着2回3着5回で馬券圏内から外れたことが1度もない。

一方で馬券圏外=4着以下に敗れたレース11回を距離から分類してみると1600m以下の距離での敗戦が9回を占めている。

1900m以上で2回敗れているものの6着(2015年GⅢ平安ステークス・1900m)と4着(2017年JpnⅠ帝王賞・2000m)と大崩れしていないことからも今回も十分に期待が持てる。

期待③ 7枠14番

出走馬と枠順が確定した結果、サウンドトゥルーは7枠14番での出走が決まった。

元々、後方からの競馬が勝ちパターンのサウンドトゥルーにとって外枠は問題なしと陣営はコメントしているが、中京競馬場ダート1800mとの相性はどうだろうか。

チャンピオンズカップの過去3年と2012年の馬場改装後過去6年間の中京競馬場ダート1800m枠順別成績は次の通りだ。

チャンピオンズカップ(過去3年)

枠番着別度数勝率連対率複勝率
1枠0- 1- 1- 3/ 50.0%20.0%40.0%
2枠1- 2- 0- 3/ 616.7%50.0%50.0%
3枠0- 0- 1- 5/ 60.0%0.0%16.7%
4枠1- 0- 0- 5/ 616.7%16.7%16.7%
5枠1- 0- 0- 5/ 616.7%16.7%16.7%
6枠0- 0- 1- 5/ 60.0%0.0%16.7%
7枠0- 0- 0- 6/ 60.0%0.0%0.0%
8枠0- 0- 0- 6/ 60.0%0.0%0.0%

集計期間:2014年~ 2016年

中京競馬場ダート1800m 過去6年

枠番着別度数勝率連対率複勝率
1枠32- 33- 38-403/5066.3%12.8%20.4%
2枠43- 41- 53-400/5378.0%15.6%25.5%
3枠40- 32- 28-468/5687.0%12.7%17.6%
4枠45- 30- 41-477/5937.6%12.6%19.6%
5枠44- 42- 34-499/6197.1%13.9%19.4%
6枠42- 51- 41-494/6286.7%14.8%21.3%
7枠36- 50- 44-509/6395.6%13.5%20.3%
8枠42- 45- 46-511/6446.5%13.5%20.7%

集計期間:2012年~ 2017年

チャンピオンズカップだけを見てしまうと外枠の成績が振るわないが、全レースを対象とするとそこまでのことはない。

また、中京競馬場ダート1800mでのサウンドトゥルーの成績は3回出走して2勝3着1回となっている。

ダートでコーナーを多く回ることから一般的には逃げ・先行馬が有利と言われているが、サウンドトゥルーはその中でも差し・追込みで実績を積み上げてきた。

枠順はサウンドトゥルーにとって問題なく、むしろ好材料ということができる。

不安① 7歳という年齢

まずは、チャンピオンズカップ過去3年の年齢別成績をごらんいただきたい。

年齢着別度数勝率連対率複勝率
3歳0- 1- 0- 4/ 50.0%20.0%20.0%
4歳0- 0- 0-12/120.0%0.0%0.0%
5歳1- 1- 2- 8/128.3%16.7%33.3%
6歳2- 1- 1- 5/ 922.2%33.3%44.4%
7歳0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%0.0%
8歳0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%0.0%

集計期間:2014年~ 2016年

このデータを見る限り、ピークは5歳・6歳、7歳はピークを過ぎていることが原因の成績と見て取れるのだが、今回、コパノリッキー、アウォーディー、サウンドトゥルーと有力馬3頭が共に7歳での出走なのである。

もちろんまだ3年間のデータなので、開催を重ねれば、今がたまたまという結果になるかもしれないがサウンドトゥルーにとっては気になる材料と言える。

不安② JBCクラシック1着馬

中京競馬場でチャンピオンズカップが開催されるようになって今年で4年目を迎える中で、過去3年とも前走JBCクラシック組が勝利しているものの、JBCクラシックで敗退した馬がチャンピオンズカップでは勝利している。

2014年 ホッコータルマエ 前走 4着 → 1着
2015年 サンビスタ     前走 2着 → 1着
2016年 サウンドトゥルー 前走 3着 → 1着

JBCクラシック優勝馬の成績は次の通り。

2014年 コパノリッキー  前走 1着 → 12着
2015年 コパノリッキー   前走 1着 → 7着
2016年 アウォーディー  前走 1着 → 2着

馬のピークをどのレースに持っていっているのか、競馬場の馬場適性なのかなどの原因までは分からないが、連勝することができていないのは不安材料と言える。

まとめ

東京競馬場・阪神競馬場でジャパンカップダートとして開催されていた時期を含めて連覇したことがある馬は2011年・2012年のトランセンドのみ。(2回優勝した馬は他に2005年・2008年のカネヒキリがいる。)

群雄割拠・戦国時代が続くダートの世界でホッコータルマエやエスポワールシチーなど過去の強豪馬も成し遂げることができなかったチャンピオンズカップ連覇をサウンドトゥルーは成し遂げることができるか?

12月3日中京競馬場11レースとして15:30に運命のゲートは開く。

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