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2018年12月16日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ/芝1600m)が行われる。牝馬グランアレグリア、ファンタジスト、アドマイヤマーズ、ケイデンスコールの四つ巴状態になっているが、もう1頭の重賞勝ち馬を忘れてはならない。アスターペガサスだ。単なる短距離馬だと思っていると痛い目を見るだろう。

アスターペガサスの前走は京王杯2歳ステークスだったが、メイショウオニテの逃げは例年にないドスロー、最初の3ハロンで38秒0は過去に例がない。その中でアスターペガサスは5番手でレースを進める。そのまま折り合って最後の直線に入ったがこのペースでは前が強い。上がり3ハロンのタイムはメンバー中3位の33秒4だったが、これでは前を交わせず、メイショウオニテを交わして5着になるのが精一杯だった。

短距離馬と見られているせいか、人気は意外と低い。しかし、前走は決して力負けではない。本番もこんなにペースが落ちるわけでもないだろう。それならばここで勝負になったとしてもおかしくない。ここは積極的に狙いたい。


期待① 函館2歳ステークスの勝ち方

7月に行われた函館2歳ステークスはスタートでダッシュがつかず、後方でレースを進めた。1200メートルでは致命的な出遅れだが、ここで鞍上の小崎綾也騎手は腹を括り、4コーナーで11番手ながら内などに入れず最後の直線に賭けた。すると、残り200メートルでエンジンが加速し、先行したラブミーファインを交わして1着になる。この勝ち方は大変鮮やかであり、鮮烈なイメージを残した。

1分9秒4という勝ちタイムは優秀な部類であり、それをきっちりと差し切ったのだから立派の一言だろう。本来は前に行く馬であり、朝日杯フューチュリティステークスでは折り合いを付けさせる競馬をするだろうが、多少出遅れて後方からレースを進めても最後の直線でそれを差し切るイメージはしやすい。展開が速くなることを願うばかりだ。

期待② 前走はある程度度外視でも

人気が落ちる原因は京王杯2歳ステークスにあるが、まず急仕上げだったことが語られており、急仕上げだからこその反動があった。それに加えレース中は折り合いに欠く場面もあった。輸送もあるなど、色々な要素が重なっての5着だったと言えるが、むしろ出来はそれほどでもないのに上がりでしっかりとタイムを出した点などは評価すべきだろう。

1回走ってガス抜きが出来たというコメントも出ている。3か月半の休み明けを急仕上げで叩いて、ここまでじっくり調整してきたというのであれば前走はそんなに辛口に対応しなくていいのではないか。折り合いをつけてレースが出来るようになればチャンスは十分ある。なんといっても重賞馬であり、軽視は禁物だろう。

期待③ 血統面では距離対応OK

アスターペガサスは外国産馬だが、母R Heat Lightningはダート7ハロンのGⅠを勝ち、3歳春で早々に引退するものの、ラスト2戦はダート8ハロンと9ハロンのGⅡでそれぞれ7馬身、8馬身の差をつけて快勝した。母方の血統がベースになりやすいため、ダートではあるが1800メートルまでは走れており、アスターペガサスにもその血は入っていると思われる。

父ジャイアンツコーズウェイは名だたる有名なGⅠを勝ち、芝の中距離で実績を残した。ブリダーズカップクラシックでも2着に入るなど芝ダートを問わない。マイルチャンピオンシップを勝ったエイシンアポロンなど産駒もマイルでの実績がある馬が目立つ。だからこそ洋芝で強いレースが出来たわけだが、冬の芝、しかも天気がそんなに良くないのであれば距離もそうだがパワーでなんとかならないか。

まとめ

ファンタジストのように明らかな短距離血統の馬もおり、こうした馬に距離の不安を嘆くことはわかるが、アスターペガサスに関しては血統的に距離は問題なく、スピードもそれなりに合う。しかもパワーもあると来れば本来もっと評価されるべきではないか。

上位人気馬にあっさり来られたら仕方ないが、少しでも可能性があるのであればここから狙いたい。穴馬は得てして実績馬であることが多いが、この馬も重賞馬である。ここを勝って来年のクラシック戦線をかき回す存在になってもらいたい。

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