朝日杯FS2018の競馬予想分析!3つのデータから導く穴馬候補

2018年12月16日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ/芝1600m)が行われる。朝日杯フューチュリティステークス過去4年を見ると、三連単の高額配当は2016年の221,200円が最高で10万円以上になったのは4年で2回もある。過去4年で1万円未満となったのは去年の1回、少々偏りがある。

単勝オッズは2017年の230円が最低で、最高は2016年の1,420円だった。単勝10倍以上の馬が勝ったのは4年で1回だけ、馬連万馬券も1回のみ。穴馬が2着3着に突っ込んできていることは明らかだ。

秋の前哨戦はそこそこ荒れたが、阪神ジュベナイルフィリーズのように無風で終わることもある。しかし、常に荒れることを前提に馬券は買いたいものだ。


目次

データ① スピードでスタミナはカバーできる?!

穴を開けた馬はわずか4年で結構いるものだが、目立つのは1400メートルの実績だ。例えば2016年7番人気2着のモンドキャンノは前走京王杯2歳ステークスに勝利していた。2015年11番人気3着のシャドウアプローチは京王杯2歳ステークスで1番人気3着、1400メートルのオープン特別を勝っている。2014年14番人気2着のアルマワイオリも1400メートルのオープン特別を制していた。さらに共通点は前走よりもポジションを下げたことだ。スタミナ温存で末脚に賭けた馬が多い。

面白そうなのはニホンピロヘンソンだ。前走のもみじステークスは出遅れながらも逃げることができ、結果的に上がり最速のタイムでコンマ3秒差をつけて勝った。7頭立てだから成せた業というやつだが、新馬戦は珍しくハイペースになり、前がつぶれてもおかしくないところを勝ってみせた。勝ち上がった馬も多くそれなりに強いことは言える。1400メートル2戦2勝で狙いにくいところはあるが、意外としぶといかもしれない。

データ② 伝説の札幌2歳ステークス?

伝説の新馬戦と後に語られることがよくある。一番有名なのは2008年、アンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスが同じ新馬戦を戦っていた。ちなみに5着だったエーシンビートロンは2014年に佐賀の交流重賞に勝っている。このように後に伝説となることはあるが、今年の札幌2歳ステークスもなかなかだ。例えば勝ったニシノデイジーは東スポ杯も1着、3着だったクラージュゲリエは京都2歳ステークスを勝った。

この時4着だった馬、それがエメラルファイトだ。この時は出遅れを喫しながらも道中で何とか巻き返しコンマ3秒差の4着だった。これまで石川裕紀人騎手が騎乗してきたが大舞台ということもありビュイック騎手に乗り替わる。アイビーステークスはスローでも折り合いがつき、上がり最速の脚を見せたがクロノジェネシスの3着に敗れた。距離短縮で能力の片鱗を見せていたエメラルファイトの一発はありそうだ。

データ③ 実はスタミナがあるはずだ!

先週の阪神ジュベナイルフィリーズ、単勝万馬券だったプールヴィルが5着に大健闘した。一瞬夢を見せる走りを披露し、あわやの期待を持たせた。この馬は距離が短いと思われていたが、実は血統的に何の問題もなく、あまりにもなじみがなかったから不人気になった。馴染みのある種牡馬は食いつきがいいが、そうでない馬は反応が悪い。この馬は短距離馬だろうなんて思っていると実は血統面で食い違うこともよくある。

それが当てはまるのがアスターペガサスだ。函館2歳ステークスで小崎稜也騎手に初重賞制覇をプレゼントしたことでもおなじみだが、この時は最後の直線だけで差し切った。1200メートルの実績しかないが、母親はダートの8ハロンや9ハロンの重賞を勝ち、父親のジャイアンツコーズウェイは8ハロンから10ハロンまで勝ち、ブリーダーズカップクラシックでも2着がある。むしろ短距離のイメージが湧かないだけに、意外と面白い存在にはなるのではないか。

朝日杯の予想まとめ

ニホンピロヘンソン、エメラルファイト、アスターペガサスを挙げたがどの馬が来てもおかしくない。グランアレグリアにとって勝負になるのは折り合いだろう。輸送もあるなど意外と乗り越えるべき壁は大きい。その点、これら3頭はそれなりに結果を出してきた馬であり、可能性は十分に感じさせる。

ホープフルステークスが開催されることでやや分散された形にはなった。それだけマイラーの馬たちのチャンスは拡大された。4年で3回も2ケタ人気の馬がやってきている事実を考えれば、この3頭からの勝負は無茶とは言えないだろう。

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