朝日杯FS2017の最終追い切り分析…ダノンプレミアムらの調教評価は?

2017年12月17日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(朝日杯FS/GI/芝外回り1600m)が行われる。

ダノンプレミアム、タワーオブロンドン、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、フロンティア、ケイアイノーテックらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?

週中には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される有力馬4頭をピックアップして一週前追い切りから最終追い切りまでを評価していく。

タワーオブロンドン・牡2歳(美浦・藤沢和厩舎)

評価A

6日、美浦南Wコース(良)でルメール騎手が駆けつけて1週前追い切りを行った。

単走馬なりで、5F69秒8―53秒6―39秒1―13秒3をマーク。一週前のため時計は目立たないが、脚の運びは軽快で見た目には迫力十分に映った。

前走の京王杯2歳Sから中5週、順調に仕上がってきている。510㎏を越える馬体は一段と大きくなったように見えて肌艶も綺麗に見える。

13日の最終追い切りは美浦坂路(良)で行われ、ティソーナ(3歳上1600万下)を追走して馬なりのまま先着。タイムは4F53秒2―38秒5―24秒6―12秒1と最後まできっちりと伸びていた。

調教はいつも、よく走り、よく見せるので動きは抜群だが1500mまでしか距離経験がないため、最後まできっちりと伸ばす調教をやっている。

ダノンプレミアム・牡2歳(栗東・中内田厩舎)

評価AA

前走サウジアラビアRC快勝から中9週で朝日杯FSに挑むダノンプレミアムが7日、1週前追い切りを行った。

栗東CWコース(良)を川田騎手の騎乗で併せ馬一杯に追われ、6F84秒4―67秒7―51秒9―37秒7―11秒2の素晴らしいタイムで併せたフロンティア(2歳オープン)に3馬身先着。

前走から間隔が空いているが動きは抜群、最後までしっかりとした足取りでゴールしており、体調に関しては全く問題ない。

13日に行われた最終追い切りは栗東CWコース(良)で単走追い。

今回も川田騎手が騎乗して5Fでのスタートから4Fまではゆったりと流し、4F52秒3―37秒4―ラスト1Fは11秒5をマークしたが、最後まで手綱は絞られたままだった。

先週しっかりと併せ馬で仕上げただけに今週は軽く動かしただけのような調整となったが、クラシックを意識させるような馬体で、完全に仕上がっている。

ダノンスマッシュ・牡2歳(栗東・安田隆厩舎)

評価AA

一週前追い切りは栗東CWコース(良)で6F78秒9―63秒8―49秒8―36秒8―11秒7のタイムで末強め、3頭併せで2頭を追走して1馬身先着。

最後は余裕を持っての先着で動きは軽快で俊敏。一週前追い切りとしては上出来と言える動きだった。

一週前追い切りで抜群の動きで好時計を出していたため最終追い切りは馬なりでの調整、栗東CWコース(良)で追われた。

それでも6F83秒1―66秒4―51秒7―38秒3―11秒6を簡単にマーク、前走から間隔はあいているがうるさい面などは全く見せず完璧な仕上がりになっている。

ステルヴィオ・牡2歳(美浦・木村厩舎)

評価A

1週前追い切りは美浦南Wコース(良)をC.デムーロ騎乗でクリミアタイガー(3歳上障害未勝利)を3馬身追走、内からとらえて2馬身突き放した。

タイムは直線一杯に追って6F83秒0―68秒6―54秒2―39秒6―12秒7、前走のサウジアラビアRC後にノーザンファーム天栄への短期放牧をはさんで4週間前に帰厩、順調に乗り込まれて馬体もすっきり。

併せた馬の動きが悪くしっかりと併せられなかったが、馬場が悪くタイムがでない馬が多い中でのこのタイムは優秀。

13日の最終追い切りは美浦南Wコース(良)で3頭併せをおこない、バールドバイ(2歳未勝利),モルジアナ(3歳上1600万下)を4馬身先行させて内から並び掛けて併入、流れるようなイメージでのびのび走れていた。

タイムは4F53秒8―40秒0―ラスト1F13秒0、併入だったが勢いはステルヴィオが断然優勢で、闘志満々の活気溢れる最終追い切りだった。

約2カ月半ぶりの実戦になるが、坂路とウッドを併用してほぼ仕上がっており、現状の持っている能力は出し切れそう。

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