2017年12月18日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(朝日杯FS/GI/芝外回り1600m)が行われる。ダノンプレミアム、タワーオブロンドン、ステルヴィオ、ケイアイノーテックらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。
目次
過去3年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 6 | ディープインパクト | Danehill |
2 | 7 | キンシャサノキセキ | サクラバクシンオー |
3 | 12 | ダイワメジャー | サクラローレル |
1 | 2 | キングカメハメハ | スペシャルウィーク |
2 | 1 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
3 | 11 | ジャングルポケット | フレンチデピュティ |
1 | 1 | ディープインパクト | Unbridled's Song |
2 | 14 | マツリダゴッホ | ピルサドスキー |
3 | 3 | クロフネ | スペシャルウィーク |
集計期間:2014.12.21 ~ 2016.12.18
解説・分析:注目血統は?
当条件になってから開催されて4年目。過去の傾向をまとめると、以下のようになる。
・勝つのはTHEクラシック血統
・毎年1頭は非クラシック血統の人気薄が馬券に絡む
過去3年の勝ち馬はディープインパクトとキングカメハメハ。どちらもダービー馬であり、種牡馬としてもダービー馬を輩出している。
阪神ジュベナイルフィリーズもそうだったが、阪神芝外回り1600mは実力が問われる。だから、基本的にクラシック血統の強い馬が勝つのだ。
ただし、阪神JFと違う点もある。
牡馬は牝馬より成長が遅いこと、そして牝馬クラシックに比べ、牡馬のクラシックと朝日杯FSの類似点は少ないため、有力馬がここを使ってくることが少ないことだ。よって、人気薄が台頭するケースが見られる。
なお、4番人気以下で馬券に絡んだ5頭の共有点はというと……
・ダンジグやナスルーラといった持続力血統を内包していること
こちらだ。昨年の3頭は母父がダンジグ系かナスルーラの系統、2年前の3着シャドウアプローチは父ジャングルポケット(トニービン=ナスルーラ系)、そしてアルマワイオリも母父ダンジグ系だった。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ディープインパクト | 10- 8- 17-112/147 |
ダイワメジャー | 3- 4- 10- 57/ 74 |
アドマイヤムーン | 3- 1- 3- 13/ 20 |
ネオユニヴァース | 1- 2- 1- 32/ 36 |
ベーカバド | 1- 0- 0- 2/ 3 |
キンシャサノキセキ | 0- 3- 0- 6/ 9 |
ハービンジャー | 0- 1- 3- 16/ 20 |
ブラックタイド | 0- 1- 1- 20/ 22 |
ノヴェリスト | 0- 1- 1- 1/ 3 |
スウェプトオーヴァーボード | 0- 0- 0- 6/ 6 |
ヘニーヒューズ | 0- 0- 0- 2/ 2 |
Shamardal | 0- 0- 0- 1/ 1 |
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 6.8% | 23.8% | 75 | 79 |
ダイワメジャー | 4.1% | 23.0% | 72 | 137 |
アドマイヤムーン | 15.0% | 35.0% | 161 | 183 |
ネオユニヴァース | 2.8% | 11.1% | 23 | 44 |
ベーカバド | 33.3% | 33.3% | 676 | 206 |
キンシャサノキセキ | 0.0% | 33.3% | 0 | 180 |
ハービンジャー | 0.0% | 20.0% | 0 | 64 |
ブラックタイド | 0.0% | 9.1% | 0 | 39 |
ノヴェリスト | 0.0% | 66.7% | 0 | 93 |
スウェプトオーヴァーボード | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ヘニーヒューズ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
Shamardal | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2013. 2.23 ~ 2017.12.10
※良馬場開催が対象
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外
解説・分析:注目血統は?
さすがにディープインパクト産駒の成績はまずまず。なお、重賞に限定すると好走率35%、単複回収値150オーバーという極めて優秀な成績となるため、見逃せない血統と言えるだろう。
ダイワメジャー、アドマイヤムーンといった種牡馬も注目。
一方、ネオユニヴァース、ブラックタイド、ハービンジャーあたりの成績は芳しくないため、割引が必要だろう。