2019年10月26日、東京競馬場でアルテミスステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるリアアメリア、オータムレッド、サンクテュエール、ビッククインバイオ、ルーチェデラヴィタなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去7年のデータを対象とする。
目次
アルテミスステークスの勝ち馬傾向
過去7年のデータを見ると、1番人気と2番人気がそれぞれ2勝。一方で、残る3頭の優勝馬は9番人気、12番人気、6番人気と、波乱も多い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝1600m以上でV実績が不可欠
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬全7頭が芝1600m以上で勝っていた。うち5頭が芝1800mで勝っていたように、長めの距離で実績がある方が有利。
また、勝ち馬7頭中5頭に芝レースでメンバー最速の上がり3Fをマークして勝った経験があった。
予想参考データ② キャリア2戦以上の馬が有利
キャリアは以下の通り。
キャリア1戦(1-2-1-27)
勝率 3.2% │ 連対率9.7% │ 複勝率12.9%
キャリア2戦(5-3-4-35)
勝率 10.6% │ 連対率17.0% │ 複勝率25.5%
キャリア3戦(1-1-0-19)
勝率 4.8% │ 連対率9.5% │ 複勝率9.5%
キャリア4戦(0-0-1-10)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率9.1%
キャリア5戦(0-1-1-2)
勝率 0.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率50.0%
キャリア6戦以上(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
キャリア1戦で優勝したラッキーライラック(2017年)は、のちに阪神JFを勝つなど活躍。よほど能力が高い馬なら別だが、2戦以上を経験している方が望ましい。
予想参考データ③ 芝1600~1800mの新馬か未勝利で勝った馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
新馬(1-2-1-27)
勝率 3.2% │ 連対率9.7% │ 複勝率12.9%
未勝利(4-1-3-14)
勝率 18.2% │ 連対率22.7% │ 複勝率36.4%
500万下(0-2-1-24)
勝率 0.0% │ 連対率7.4% │ 複勝率11.1%
オープン特別(1-1-1-14)
勝率 5.9% │ 連対率11.8% │ 複勝率17.6%
GⅢ(0-1-1-14)
勝率 5.9% │ 連対率11.8% │ 複勝率17.6%
GⅡ(1-0-0-1)
勝率 50.0% │ 連対率50.0% │ 複勝率50.0%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(6-4-5-50)
勝率 9.2% │ 連対率15.4% │ 複勝率23.1%
前走2着(0-0-1-10)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率9.1%
前走3着(0-2-1-8)
勝率 0.0% │ 連対率18.2% │ 複勝率27.3%
前走4着(1-0-0-5)
勝率 16.7% │ 連対率16.7% │ 複勝率16.7%
前走5着(0-1-0-4)
勝率 0.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
前走6~9着(0-0-0-12)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走10着以下(0-0-0-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅢに格上げされた2014年以降の勝ち馬5頭の前走は、いずれも芝1600~1800mの新馬戦か未勝利戦で1着だった。
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(3-4-2-65)
勝率 4.1% │ 連対率9.5% │ 複勝率12.2%
栗東(4-3-5-28)
勝率 10.0% │ 連対率17.5% │ 複勝率30.0%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、関西馬のルーチェデラヴィタ。新馬戦を上がり3F最速で勝ち上がり、続くコスモス賞も勝って2戦無敗と、実績はNo.1だ。
ラインオブダンスは全3戦でメンバー最速の上がり3Fをマークし、阪神芝1800mの未勝利戦を勝ち上がった。重賞でも注目できる。
関東馬では、2戦目の未勝利戦を上がり3F最速で勝ち上がったオムニプレゼンスにチャンスがある。
1番人気が濃厚なリアアメリアは、データからはそれほど有利とは言えない。