2018年10月27日、東京競馬場でアルテミスS(GⅢ/芝1600m)が行われる。歴史の浅い重賞ながらラッキーライラックやメジャーエンブレムなど阪神JFの勝ち馬が出ており、出世レースとして注目の一戦だ。今年はグレイシア、シェーングランツ、ミディオーサなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去6年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った(2018年度新種牡馬は除く)。
目次
過去6年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 2 | オルフェーヴル | Flower Alley |
2 | 13 | リーチザクラウン | アンバーシャダイ |
3 | 4 | ディープインパクト | Touch Gold |
1 | 1 | ハーツクライ | American Post |
2 | 2 | ディープインパクト | Storm Cat |
3 | 5 | アイルハヴアナザー | ステイゴールド |
1 | 12 | メイショウサムソン | マリエンバード |
2 | 1 | メジャーエンブレム | オペラハウス |
3 | 6 | ステイゴールド | ボストンハーバー |
1 | 9 | ステイゴールド | デインヒル |
2 | 1 | キングカメハメハ | マーベラスサンデー |
3 | 11 | アルデバランⅡ | タバスコキャット |
1 | 2 | ダイワメジャー | エリシオ |
2 | 6 | ゼンノロブロイ | Petionville |
3 | 5 | タイキシャトル | セイウンスカイ |
1 | 1 | ハーツクライ | Storm Bird |
2 | 4 | ディープインパクト | Storm Cat |
3 | 7 | ステイゴールド | フォーティナイナー |
解析・分析:注目血統は?
ディープインパクト、ダイワメジャー、ステイゴールドの他にオルフェーヴル、リーチザクラウンなどのサンデーサイレンス系の孫世代の活躍も目立っている。相性の良い母系として3代前までにナスルーラ系の血を持つ点が挙げられる。
2017年 ラッキーライラック(母母父Seattle Slew)/サヤカチャン(母母父トウショウボーイ)
2016年 リスグラシュー(母母父ミラーズメイト)
2015年 メジャーエンブレム(母母父Rainbow Quest)/クロコスミア(母母父Nashwan)
2013年 マーブルカテドラル(母母父Spectacular Bid)
今年はグレイシア、エールヴォア、アフランシール、レディードリーなどが該当する。特にグレイシアはメジャーエンブレムやマーブルカテドラル同様にニアークティック系×ナスルーラ系の母系を持つダイワメジャー産駒であり、同様の血統背景からも好走が期待できるだろう。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ロードカナロア | 6–1-2-6 | 40.0% | 60.0% |
ハーツクライ | 23–14–8-162 | 11.1% | 21.7% |
スクリーンヒーロー | 1–2–3-44 | 2.0% | 12.0% |
ヴィクトワールピサ | 0–3-3-28 | 0.0% | 17.6% |
サムライハート | 0–0–7-44 | 0.0% | 13.7% |
ダンカーク | 0–0–0-0 | 0.0% | 0.0% |
ダイワメジャー | 29-21-25-190 | 10.9% | 28.3% |
ディープインパクト | 68–53–40-289 | 15.1% | 35.8% |
クロフネ | 12–8-4-65 | 13.5% | 27.0% |
ブラックタイド | 4-5-7-74 | 4.4% | 17.8% |
アイルハヴアナザー | 3–0–1-22 | 11.5% | 15.4% |
Frankel | 1-0-1-1 | 33.3% | 66.7% |
ノヴェリスト | 0-2–2-6 | 0.0% | 40.0% |
キンサシャノキセキ | 3-5-7-44 | 5.1% | 25.4% |
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
数字ではディープインパクトが最も優れているが、ダイワメジャー・クロフネ・ハーツクライも引けを取らない。また、出走回数は少ないがロードカナロア産駒の安定度は際立っており、こちらも要注意だろう。