有馬記念2017の競馬予想分析…シャケトラは穴馬になりえる?3つの注目点

2017年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GI/芝2500m)が行われる。キタサンブラック、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、ミッキークイーン、サトノクラウンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

年間にあまたあるレースの中で日本ダービーと双璧を誇るほど競馬ファンであってもなくても知られているレースが有馬記念だ。

ただし、ファン投票1位から3位までの馬や上位人気3頭で順当に決まることはまずなく、思いの外、配当としては荒れることが多いことも予想としても盛り上がる要因となっている。

ここでは今回のファン投票15位シャケトラに注目して好走への条件などを述べていく。


目次

条件① 右回りで復調なるか

2017年3月25日に行われたGⅡ日経賞を勝利した後のシャケトラは、その後GⅠを4戦するも、これまですべてのレースで馬券圏内である3着以内に入っていたのとは一転して馬券圏外に去るようになる。

4月30日 天皇賞(春) 京都競馬場 芝3200m 3番人気 9着
6月25日 宝塚記念   阪神競馬場 芝2200m 2番人気 4着
10月29日 天皇賞(秋) 東京競馬場 芝2000m 11番人気 15着
11月26日 ジャパンカップ東京競馬場 芝2400m 7番人気 11着

ただし、この秋2戦の敗因は分かっている、どうやら左回りが苦手のようなのだ。

シャケトラは過去に左前脚を骨折したことがあり、陣営も左回りだと直線で内にもたれたりしていくらか窮屈なのかという感想をレースを見て思ったとのこと。

今回は、GⅡ日経賞を制したときとまったく同じ右回りの中山競馬場芝2500mが舞台の休養明け3戦目、ここで復調なるかが大きな鍵を握る。

条件② 福永祐一騎手

福永祐一騎手は有馬記念が行われる中山競馬場芝2500mでの通算成績が良くない。

騎手戦歴・騎手:福永祐一 中山競馬場 芝2500m

騎手着別度数勝率複勝率
福永祐一1- 2- 3-28/342.9%17.6%

集計期間:デビュー以来全成績

この内、1番人気には5回騎乗して未勝利2着1回3着2回、3番人気では6回騎乗してすべて4着以下となっていて人気に関係なく成績が良くない。(1勝は2番人気)

騎手戦歴・騎手:福永祐一 中山競馬場 芝全距離

騎手着別度数勝率複勝率
福永祐一47- 30- 39-271/38712.1%30.0%

集計期間:デビュー以来全成績

中山競馬場の芝コースに集計対象を広げると決して悪い成績ではないだけに芝2500m戦を克服できるかは鍵となる。

条件③ マンハッタンカフェ産駒

シャケトラの父はマンハッタンカフェで、代表産駒として2011年天皇賞(春)を制したヒルノダムールなど芝の長距離戦に強い印象があるが、中山競馬場芝2500m戦の成績は今ひとつと言ったところだ。

種牡馬別集計 マンハッタンカフェ

種牡馬着別度数勝率複勝率
マンハッタンカフェ3- 0- 7-31/417.3%24.4%

3勝の内、1勝は前述のGⅡ日経賞でのシャケトラ、残る2勝はフェニコーンという準オープン馬が特別戦であげているが、有馬記念に参戦した5頭はすべて敗戦している。

2009年 イコピコ     9番人気 8着
2010年 レッドディザイア 11番人気 14着
2011年 ヒルノダムール  8番人気 6着
2013年 ラブイズブーシェ 12番人気 4着
2015年 ルージュバック  6番人気 10着

シャケトラはマンハッタンカフェ産駒ただ一頭の中山競馬場芝2500mを制した重賞ウィナーとして血統の壁を乗り越えることができるかどうかが注目だ。

まとめ

ここまでシャケトラ好走の鍵を探ったが、正直な所、現役最強馬キタサンブラックやジャパンカップ馬のシュヴァルグラン、ダービー2着で前走のアルゼンチン共和国杯を勝利したスワーヴリチャードと比べると馬券圏内へのハードルは高いかもしれない。

陣営も復調に時間がかかっているという歯切れの悪いコメントを残しているが、GⅡ日経賞を快勝したときの走りが再現できれば一角崩しも十分可能な魅力を秘めているのも確かである。

どんなレースになるのか、今から注目だ。

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