有馬記念2017の競馬予想データ分析…ヤマカツエース、好走への3つの条件

2017年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GI/芝2500m)が行われる。

キタサンブラック、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、サトノクラウン、ミッキークイーン、シャケトラらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?

台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

年間にあまたあるレースの中で日本ダービーと双璧を誇るほど競馬ファンであってもなくても知られているレースが有馬記念だ。

ただし、ファン投票1位から3位までの馬や上位人気3頭で順当に決まることはまずなく、思いの外、配当としては荒れることが多いことも予想としても盛り上がる要因となっている。

ここでは今回のファン投票12位、34,050票を獲得したヤマカツエースに注目して好走への条件などを述べていく。


目次

条件① 昨年からの成長なるか

前走、11月26日に東京競馬場2400m17頭立てで行われたGⅠジャパンカップにヤマカツエースは単勝116.5倍の12番人気で出走した。

ドロドロの不良馬場だった天皇賞(秋)で11着と敗退した後、回復が遅ければジャパンカップを回避して有馬記念直行も考えたという陣営だったが調子がいいということで使われることになったレースだった。

道中はロスなく運ぶこともでき、直線でも伸びかけたものの8枠16番という枠の差も出てしまい8着に敗れた。

しかし、ヤマカツエースは昨年の有馬記念で挑戦者の立場ながら、後方追走から直線内へ切り込んで伸びを見せ4着という結果を残すことができた。

1週前追い切りでも前進ムードを見せていて、乗り方一つで逆転可能ではないかと陣営も考えていて、昨年からの成長分を見せられるかどうかが大きな鍵となる。

条件② 大勝負に強い池添謙一騎手

ヤマカツエースの鞍上はデビュー以来ほぼすべてのレースで騎乗している池添謙一騎手であるがグランプリレースと言われる宝塚記念と有馬記念では武豊騎手と共に通算6勝と大レースに強い所を見せている。

池添謙一騎手
2005年 宝塚記念 スイープトウショウ
2009年 宝塚記念 ドリームジャーニー
2009年 有馬記念 ドリームジャーニー
2011年 有馬記念 オルフェーヴル
2012年 宝塚記念 オルフェーヴル
2013年 有馬記念 オルフェーヴル

武豊騎手
1989年 宝塚記念 イナリワン
1990年 有馬記念 オグリキャップ
1993年 宝塚記念 メジロマックイーン
1997年 宝塚記念 マーベラスサンデー
2006年 宝塚記念 ディープインパクト
2006年 有馬記念 ディープインパクト

また、有馬記念のみでの通算成績も勝つか負けるかの両極端ではあるものの優秀だ。

騎手:池添謙一  有馬記念

騎手着別度数勝率複勝率
池添謙一3- 0- 0- 5/ 837.5%37.5%

集計期間:デビュー以来全成績

ちなみ、実は中山競馬場の芝コースに集計対象を広げると単勝回収率247%複勝回収率102%と成績以上に馬券に貢献している結果となった。

騎手戦歴・騎手:池添謙一  中山競馬場 芝全レース

騎手着別度数勝率複勝率
池添謙一20- 17- 11-132/18011.1%26.7%

集計期間:デビュー以来全成績

今回は上位人気に支持される可能性は低いものの、池添騎手が持ち前の勝負強さを十分に発揮できるかどうかが大きな鍵となる。

条件③ キングカメハメハ産駒初制覇なるか

ヤマカツエースの父はキングカメハメハで、代表産駒として2015年宝塚記念をを制したラブリーデイやダートで数々の記録を作ったホッコータルマエなどがいて、2010年2011年と2年連続でリーディングサイアーにも輝いている名種牡馬である。

芝もダートも距離も問わず万能に活躍馬を輩出しているが有馬記念ではまだ勝ち馬を出すには至っていない。

種牡馬別集計 キングカメハメハ 有馬記念

種牡馬着別度数勝率複勝率
キングカメハメハ0- 1- 3-11/150.0%26.7%

2着は2014年9番人気だったトゥザワールド、3着は2010年14番人気・2011年9番人気だったトゥザグローリーと2012年2番人気だったルーラーシップで、ラブリーデイは2015年に2番人気で4着に敗れている。

今年はヤマカツエース以外にもサクラアンプルールとトーセンビクトリーと合計3頭のキングカメハメハ産駒が出走するがいずれも穴馬候補になりそうである。

サンデーサイレンスの血を引く有力馬たちに太刀打ちできるのかどうかが鍵となる。

まとめ

ここまでヤマカツエース好走の鍵を探ったが、現役最強馬キタサンブラックやジャパンカップ馬のシュヴァルグラン、ダービー2着で前走のアルゼンチン共和国杯を勝利したスワーヴリチャードら人気馬の次のグループとしての戦前評価となりそうだ。

それでも、ここまで歴戦の雄達と戦った経験を糧にすれば立ち回り次第では十分馬券圏内に絡んでくるのも可能だ。

すでに重賞を5勝しているヤマカツエースが池添調教師と池添騎手の親子コンビでの初GⅠ制覇なるのか注目だ。

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