2018年9月23日、中山競馬場でオールカマー(GⅡ/芝2200m)が行われる。ガンコ、エアアンセム、レイデオロ、アルアイン、ダンビュライトらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬10頭中9頭が重賞勝ち馬。うち5頭がGⅠを勝っていた。
また、勝ち馬全10頭に芝2000m以上で勝利か重賞2着の実績。そのうち6頭に芝2200m以上で勝利か重賞2着の実績があった。2000m以上の実績は不可欠で、2200m以上でも実績があれば有利だ。
データ② 前走
勝ち馬全10頭の前走が芝重賞。そのうち6頭がGⅠで、もう3頭はサマー2000シリーズのレースだった。春のGⅠ戦線に出走していた馬か、夏の重賞を使って調子を上げてきた馬が中心になる。
前走が重賞以外だった馬は【0・0・2・29】。オープン特別から参戦する馬や昇級戦の馬は苦戦している。
また、勝ち馬10頭中5頭が掲示板外から巻き返しており、前走着順は問われない。
データ③ 年齢
3歳 【0・0・0・1】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
4歳 【2・3・2・15】(勝率 9.1%、連対率22.7%)
5歳 【4・3・5・37】(勝率 8.2%、連対率14.3%)
6歳 【3・4・1・24】(勝率 9.4%、連対率21.9%)
7歳 【1・0・2・17】(勝率 5.0%、連対率 5.0%)
8歳以上【0・0・0・11】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
4~6歳が中心。高齢馬は苦戦している。
データ④ 性別
牡・騸馬【8・8・10・100】(勝率 6.3%、連対率12.7%)
牝馬 【2・2・0・ 12】(勝率12.5%、連対率25.0%)
牝馬で連対した4頭にはいずれもGⅠで連対歴があった。
データ⑤ 所属
美浦【8・3・8・69】(勝率 9.1%、連対率12.5%)
栗東【2・7・2・43】(勝率 3.7%、連対率16.7%)
関西馬は1番人気が6頭、2番人気が2頭、3番人気が6頭と、上位人気に推された馬が多く含まれていながらわずか2勝。
データ⑥ 人気
1番人気【3・4・1・2】
2番人気【2・1・2・5】
3番人気【2・1・1・6】
勝ち馬10頭中9頭が5番人気以内。
結論
昨年のダービー馬レイデオロが不動の中心になる。全5勝が芝2000mで、うち2400mで重賞2勝。実績は申し分なく、関東馬という点でも強調できる。
同世代の皐月賞馬アルアインもほぼ差はない。芝2200m以上で勝利こそないものの、芝2200mの重賞で2着が2回あれば問題ない。
同じく4歳のダンビュライトは、今回と同じ中山芝2200mで今年のアメリカジョッキークラブCを制覇。チャンスは十分にある。
5歳のガンコは今春に日経賞を制覇。芝での全3勝が芝2400m以上と距離実績は豊富だ。
一昨年のオールカマーを含め重賞4勝と、実績は最上位とも言えるゴールドアクターは7歳。2年近く勝利から遠ざかっている現状でもあり、若い馬に比べると評価を下げざるを得ない。