2018年1月21日、中山競馬場でAJCC(GⅡ/芝2200m)が行われる。ゴールドアクター、ミッキースワロー、ダンビュライト、ブラックバゴらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 7 | ゼンノロブロイ | Stuka |
2 | 1 | ディープインパクト | ブライアンズタイム |
3 | 3 | ドリームジャーニー | シルバーチャーム |
1 | 2 | ディープインパクト | Dubai Millennium |
2 | 3 | ブライアンズタイム | Sadler's Wells |
3 | 7 | ステイゴールド | サクラバクシンオー |
1 | 4 | キングヘイロー | サツカーボーイ |
2 | 7 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
3 | 2 | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
1 | 2 | ジャングルポケット | スペシャルウィーク |
2 | 11 | ディープインパクト | マルゼンスキー |
3 | 6 | ハーツクライ | アレミロード |
1 | 3 | ディープインパクト | Unbridled |
2 | 5 | ファルブラヴ | リアルシヤダイ |
3 | 2 | ハーツクライ | エリシオ |
1 | 1 | キングカメハメハ | トニービン |
2 | 2 | ステイゴールド | カコイーシーズ |
3 | 4 | マンハッタンカフェ | エンドスウィープ |
1 | 1 | ジャングルポケット | ノーザンテースト |
2 | 6 | オペラハウス | ホリスキー |
3 | 3 | マーベラスサンデー | Mill Reef |
1 | 5 | マーベラスサンデー | Mill Reef |
2 | 9 | ホワイトマズル | サンデーサイレンス |
3 | 3 | アドマイヤベガ | ニツポーテイオー |
1 | 4 | マーベラスサンデー | Mill Reef |
2 | 2 | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
3 | 7 | アドマイヤベガ | ニツポーテイオー |
1 | 2 | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
2 | 9 | ティンバーカントリー | Java Gold |
3 | 6 | アドマイヤベガ | Slew o'Gold |
集計期間:2008. 1.27 ~ 2017. 1.22
解説・分析:注目血統は?
注目されるのが2011年から2015年まで、5回連続で父非サンデーサイレンス系が勝利しているという点だ。
2013年はディープインパクト産駒のダノンバラードが勝利しているが、この年は最後の直線で2着のトランスワープに致命的な不利があった。降着システムが新しくなった年でもあり、相当物議を醸すことに。前を完全にカットされた中で1馬身1/4差だっただけに、不利がなければトランスワープが勝利していてもおかしくなかった。よって、ここでは「5年連続」という表現を使っていく。
サンデーサイレンス系が圧倒的に強い芝の中距離重賞で非サンデー系がこれだけ活躍しているというのは、明確な傾向といえるだろう。
一昨年も父非サンデー系のスーパームーンが連対。昨年は久々に父サンデー系が馬券圏内を独占したが、4着にはしっかりと父メイショウサムソンのルミナスウォリアーが入っていた。
なお、ディープインパクトを除けば、AJCCを勝っているサンデー系はゼンノロブロイとマーベラスサンデーというクラシック未勝利馬だった。そういった血統の馬を狙っていくべきだろう。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ステイゴールド | 4- 3-10-38/55 |
ディープインパクト | 3- 1- 2-23/29 |
スクリーンヒーロー | 1- 2- 0- 4/ 7 |
キングカメハメハ | 1- 1- 0-23/25 |
ルーラーシップ | 1- 1- 0- 2/ 4 |
ダンスインザダーク | 1- 0- 1- 6/ 8 |
トーセンホマレボシ | 1- 0- 0- 0/ 1 |
タイキシャトル | 0- 0- 0- 4/ 4 |
バゴ | 0- 0- 0- 2/ 2 |
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ステイゴールド | 7.3% | 30.9% | 47 | 120 |
ディープインパクト | 10.3% | 20.7% | 70 | 74 |
スクリーンヒーロー | 14.3% | 42.9% | 122 | 170 |
キングカメハメハ | 4.0% | 8.0% | 22 | 15 |
ルーラーシップ | 25.0% | 50.0% | 175 | 210 |
ダンスインザダーク | 12.5% | 25.0% | 253 | 61 |
トーセンホマレボシ | 100.0% | 100.0% | 710 | 330 |
タイキシャトル | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
バゴ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2014. 1.11 ~ 2018. 1.14
※良馬場開催が対象
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外
解説・分析:注目血統は?
中山マイスターのステイゴールド産駒の活躍が目立つ。またグランプリウィナーのスクリーンヒーロー産駒も出走馬は少ないながら、好成績を上げている。
一方でキングカメハメハ産駒は低調。25頭走って2頭しか馬券に絡んでいないという点を考慮すれば、割引が必要そうだ。