中山金杯2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年1月5日、中山競馬場で中山金杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるディープボンド、ヒシイグアス、バイオスパーク、ダーリントンホール、ヴァンケドミンゴらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

中山金杯の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は1回、3着は3回。ハンデ戦ではあるが、2倍台は3勝を挙げており、それなりに人気ならば信頼はできそうだ。

ハンデ戦ながら過去10年で単勝50倍以上の馬は3着にも絡んでおらず、勝ち馬は単勝1ケタオッズのみ。人気馬の取捨選択が重要になる。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 末脚だけでは厳しい

上がり3F 1位(1- 0- 1-9)
勝率 9.1% │ 複勝率 18.2%

過去10年で上がり最速で勝った馬は1頭しかおらず、複勝率がかなり低い。これは上がり5位までも複勝率が50%を超えない結果になっており、末脚頼みだと厳しいか。

客室的に前目が強く、いかに前目で競馬をするかにかかっている。後方待機を選ぶと、44頭中1頭しか3着に入っておらず、はっきり言えばノーチャンスになってしまう。

予想参考データ② 斤量増は激熱

ハンデ戦の中山金杯だが、斤量増の馬が強い。過去10年で前走からの斤量増の馬は30頭いるが、実に9勝、2着4回、3着5回とかなり強めのデータとなっている。

斤量的には2キロ台までの増加が狙い目。500グラムの増加でも結構おいしい。逆に増減なしは過去10年未勝利、斤量1キロ台の減少は32頭いながら未勝利、2着3着それぞれ1回のみ。

斤量58キロでも狙い目だが、ベースになるのは55キロ~57キロ。56.5キロ、57.5キロもいい。逆に54キロ以下は過去10年未勝利だ。

ディープボンド、ヒシイグアスは斤量1キロ減、ダーリントンホールは斤量2キロ減。一方、バイオスパークは斤量2キロ増、ヴァンケドミンゴは斤量1キロ増。トップハンデはカデナの58キロで狙い目ではあるが、斤量変わらずがどうか。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

ディープボンドの前走は菊花賞だが、タイム的にはまずまず。ただ三冠馬が出る時は、得てしてその世代は弱いというのが相場。常にコントレイルと1秒近い差で負けているのがどう出るか。

ヒシイグアスが勝ったウェルカムステークスだが、同条件だった時代と比較すると少し遅い。強調できるタイムを持っておらず、ここ数年は1分59秒台の決着で、単純に時計が足りない可能性もある。

福島記念の勝ちタイムははっきり言えば微妙だが、明確に不満とまではいかない。斤量差的にヴァンケドミンゴが優勢に思えるが、ヴァンケドミンゴは中山を得意とせず、福島巧者。これならばバイオスパークか。

ダーリントンホールの前走はダービーだが、見事な完敗だった。共同通信杯の勝ち馬だが、その組もさほどパッとしない。ディープボンドより下と言わざるを得ないだろう。

2021年の危険な人気馬は?

ダーリントンホールは人気になる見込みだが、どこで競馬をするか、そのポジションが定まっていない。もしも後ろからとなると非常に厳しい。多頭数が想定される中で、フルゲートで惨敗続きは少し嫌な要素だ。中山金杯の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ディープボンドは2つ目の消しデータに合致している。3歳での結果が結果なだけに人気になるだろうが、そこまで世代が手厚いとは思えない。

反対にバイオスパークは危険なデータに一つも当てはまらない。斤量2キロ増はデータ的にマイナスではなくむしろ大きなプラス。中山がこれが初めてなのは気になるところだが、父オルフェーヴルも母父マイネルラヴも中山と相性がいい。ここは前目でうまく立ち回っておきたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、バイオスパークと言えそうだ。

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