秋華賞2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年10月18日、京都競馬場で秋華賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるデアリングタクト、ミヤマザクラ、リアアメリア、ウインマリリン、クラヴァシュドールらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にしていく。


目次

秋華賞の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着と3着はともに1回。この10年で三冠への挑戦をした馬は3頭いたが、いずれも勝っている。

一方で1番人気2番人気で決まるケースはたった1回しかなく、伏兵馬が2着に来るケースもよくある。取捨選択が重要だ。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① オークス組の取捨選択

前走オークス(2- 0- 0-11)
勝率 15.4% │ 複勝率 15.4%

トライアルを使わず、オークスからのぶっつけ本番だった馬は本来パッとしないのだが、ここ2年はアーモンドアイ、クロノジェネシスと2連勝中だ。

オークスの走破時計を見るとアーモンドアイは2分23秒8、クロノジェネシスは2分23秒2と2分23秒台だったが、今年のオークスは2分24秒4、ここ数年では少し遅いぐらいか。

ちなみにジェンティルドンナは2分23秒6であり、勝ち時計=レースのレベルではないが、世間が思うほどデアリングタクトが強いのか、そこは疑問を持つべきだろう。特にミヤマザクラ、ウインマリリンは言うに及ばない。

予想参考データ② トライアル組の取捨選択

秋華賞のトライアルレースとしてローズステークスと紫苑ステークスがあり、重賞昇格後の紫苑ステークスも存在感を見せるなど、レベルは上がっている。

まずローズステークス組だが、前走1番人気1着だった馬がローズステークスでも1着になるケースはジェンティルドンナしかいない。1着まで広げてもその馬だけ。掲示板に入っていることが1つの条件か。

ただし今年は中京競馬場の開催で、距離もいつもより長い2000メートル。あくまでも参考程度がいいか。

一方の紫苑ステークスだが、重賞昇格後に絞ると前走3番人気まで、できれば掲示板、欲を言えば3着以内でコンマ4秒までか。しかし、データで絞ると該当馬がいなかった。

今年は上がり馬までチェックするべきかもしれない。

予想参考データ③ 上がり馬の取捨選択

今年はどうも一筋縄ではいかなそうな秋華賞だが、上がり馬までチェックすると、前走条件戦で1番人気1着、タイム差をつけての勝利が最低条件となる。

該当したのはソフトフルートのみだった。前走中京の夕月特別はローズステークスと同じ舞台だったが、勝ちタイムはリアアメリアからわずかコンマ1秒遅れるだけ。ローズステークス2着のムジカを上回っていた。

時代は変わり、上がり馬が勝負になることは減ったが、今年はそのチャンスが出てきたかもしれない。

2020年の危険な人気馬は?

デアリングタクトは人気になる見込みだが、前走は強さこそあったが、運に恵まれた部分もある。タイムもここ4年では遅い。勝っても驚かないが、負けても何1つ不思議なことはない。秋華賞の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ウインマリリンは1つ目の消しデータに合致している。関西には初遠征、鞍上に不安はないが、栗東留学ではない関東馬を積極的に狙う理由は乏しい。

反対にリアアメリアは危険なデータに一つも当てはまらない。2歳時まではこの馬が牝馬三冠候補だったが、オークスまでが少し不甲斐なさがあった。ローズステークスは果敢に先行策に出たが、1枠2番の好枠を生かす先行策ならデアリングタクトに勝つ可能性は十分ある。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、リアアメリアと言えそうだ。

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