2020年5月10日、新潟競馬場で新潟大賞典(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるエアウィンザー、ギベオン、ダイワキャグニー、ブラヴァス、レッドガランらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年のデータを参考にする。
目次
新潟大賞典の人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気は未勝利、2着は1回、3着は3回。2倍台3倍台は未勝利、ハンデ戦の影響も大きいかもしれない。
単勝万馬券の馬が来ないのは不思議な感じもするが、中穴が出やすいレースと言える。ここはきちんと取捨選択をしたい。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 馬体重に注意
前走馬体重500キロ以上(5- 2- 6-28)
勝率 12.2% │ 複勝率 31.7%
ダートだと500キロ以上あった方がいいとされているが、この条件でも500キロ以上というのが1つの条件となっている。
小柄な馬は不振で、人気馬も軒並み飛んでいる。体重が重ければ重いほどいいとも言えなさそうだが、500キロを少し上回る具合がいいのだろう。
人気馬で唯一これを超えられなかったのがブラヴァス。それでも前走は488キロ、プラス6キロ。鉄砲はきく馬で、ここが叩き2走目、果たしてどうか。
予想参考データ② 強烈な末脚必須
芝がもっともイキイキとするのは春から夏にかけてとされている。この時期の新潟がまさにそれで、上がり3ハロンのタイムを見ると、32秒台をよく見かける。
2年前、2着と3着だった馬は33秒2ながら、3ハロンは10番目のタイム。前目の馬が33秒2で走られると、それを超えるには32秒台。これは相当大変だ。
過去にでも32秒台で走ったことがある馬が狙い目かもしれないが、最後方にいても末脚でどうにかなるとも言い切れない。非常に厄介なレースである。
予想参考データ③ 増減なしの馬を狙え!
前走と比較し、増減プラマイ1キロの馬でほぼ決まっており、その中の大半は増減なし。大幅斤量減といっても2キロ台までで、不振をきわめている。
馬券になるのは54キロから、中でも56キロが熱いゾーンである。56.5キロや57.5キロの半端なハンデも熱い。58キロまでになると走らなくなる。
人気が集まるのは57.5キロ組の3頭。56キロの人気馬はそれなりに限られるため、あとは前走と斤量が変わっていない馬を狙うのがいい。
2020年の危険な人気馬は?
ダイワキャグニーは人気になる見込みだが、ここ数戦は逃げに新境地を見せ、前目で粘る競馬になっている。ただ、レース的に合わず、末脚もそこまでではない。新潟大賞典の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、ブラヴァスは1つ目の消しデータに合致している。休み明けは3戦3勝、しかし、その後が続かない。何か惜しい馬で、2キロ減が好感を持たれるが、データ的にはちょっと弱いか。
反対にレッドガランは危険なデータに一つも当てはまらない。前走はリステッド競走の大阪城ステークスを快勝、斤量1キロ増の56キロでデータ的には熱い。鞍上との相性が不安ではあるが、他が少し推しにくい分、相性を吹き飛ばす可能性はある。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、レッドガランと言えそうだ。