2020年2月16日、京都競馬場で京都記念(GⅡ/芝2200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるカレンブーケドール、クラージュゲリエ、クロノジェネシス、ステイフーリッシュ、ドレッドノータスなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
京都記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬全10頭が6番人気以内。GⅠ級の馬がその年の始動戦にすることも多く、実績馬が強いものの、1、2番人気に支持されたGⅠ馬は【1・1・5・3】と、順当に決まるわけでもない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞勝ち馬が優勢
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭が芝重賞の勝ち馬。また、10頭中7頭にGⅠで3着以内の実績があった。重賞未勝利だった1頭にはGⅠ2着の実績があったように、ある程度の格が問われる。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬全10頭にオープンクラスの芝2200m以上で勝利、もしくは芝2200m以上のGⅠで3着以内に好走していた。
予想参考データ② GⅠ組が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-0-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
オープン特別(0-1-0-9)
勝率 0.0% │ 連対率10.0% │ 複勝率10.0%
GⅢ(2-2-0-16)
勝率 10.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
GⅡ(1-1-1-37)
勝率 2.5% │ 連対率5.0% │ 複勝率7.5%
GⅠ(7-6-9-18)
勝率 17.5% │ 連対率32.5% │ 複勝率55.0%
GⅠ組が中心になる。特に前走がGⅠで3着だった馬は【4・3・3・6】と信頼度が高い。
予想参考データ③ 4、5歳が中心
年齢別成績は以下の通り。
4歳(4-5-3-22)
勝率 11.8% │ 連対率26.5% │ 複勝率35.3%
5歳(5-1-5-17)
勝率 17.9% │ 連対率21.4% │ 複勝率39.3%
6歳(1-3-2-25)
勝率 3.2% │ 連対率12.9% │ 複勝率19.4%
7歳(0-1-0-15)
勝率 0.0% │ 連対率6.3% │ 複勝率6.3%
8歳以上(0-0-0-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
高齢馬は不振。6歳で優勝した1頭は2走前に重賞を勝っていた。
予想参考データ④ 牝馬はGⅠ級なら通用
牡・騸馬(9-7-10-71)
勝率 9.3% │ 連対率16.5% │ 複勝率26.8%
牝馬(1-3-0-14)
勝率 5.6% │ 連対率22.2% │ 複勝率22.2%
牝馬で連対した4頭中3頭にはGⅠ連対実績があった。
予想参考データ⑤ 関西馬がやや優勢
美浦(2-2-1-21)
勝率 7.7% │ 連対率15.4% │ 複勝率19.2%
栗東(8-8-9-64)
勝率 9.0% │ 連対率18.0% │ 複勝率28.1%
2020年の主役候補は?
中心となるのは牝馬の2頭。そのうち上位は、昨年の秋華賞を制したクロノジェネシス。オークスで3着の実績があり、距離を不安視する必要はない。
その秋華賞を含めてGⅠで2着が3回あるカレンブーケドールにとっては、重賞初制覇の絶好機だ。
ステイフーリッシュは同じ舞台の京都新聞杯を勝っており、昨年のこのレースで2着。今年も有力になる。
ドレッドノータスは京都の重賞を2勝。7歳ながら、2走前に京都大賞典を制して健在ぶりを示しており、チャンスはある。