2019年4月14日、阪神競馬場でアンタレスS(GⅢ/ダート1800m)が行われる。今回の予想考察では、過去7年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年は、グリム、ウェスタールンド、テーオーエナジー、ヒラボクラターシュ、ロンドンタウンらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
なお、今回は阪神開催へ変更された2012年以降を対象とした。
目次
【2019年JRA重賞考察】アンタレスSの予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 若い馬のほうが有利?
最初に注目したいのが馬齢だ。過去のアンタレスSでは若い馬が活躍している傾向が出ている。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 1- 3- 2- 19/ 25 | 4.0% | 24.0% | 11 | 117 |
5歳 | 5- 1- 1- 17/ 24 | 20.8% | 29.2% | 118 | 59 |
6歳 | 1- 2- 3- 26/ 32 | 3.1% | 18.8% | 5 | 44 |
7歳 | 0- 1- 1- 21/ 23 | 0.0% | 8.7% | 0 | 16 |
8歳 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去7年のアンタレスSは4~6歳馬で7勝。7歳を超えてしまうと2着が最高で、複勝率も低く低調な成績だ。
軸は4~6歳馬に据えるのが基準と言えるだろう。
予想ポイント 前走脚質に注目
次に前走脚質成績を見てみると、前で競馬をしていた馬が好走している傾向が出ている。
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 2- 1- 0-10/13 | 15.4% | 23.1% | 114 | 55 |
平地・先行 | 5- 4- 2-29/40 | 12.5% | 27.5% | 45 | 80 |
平地・中団 | 0- 2- 3-30/35 | 0.0% | 14.3% | 0 | 34 |
平地・後方 | 0- 0- 2-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 51 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
逃げ・先行で7勝して複勝率も高く優秀な成績。差し・追込みだと勝ちがなく複勝率も下がり、軸にするには不安な成績だ。先行の線引きとしては前走4角5番手以内とする。
軸は前走4角5番手以内の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走1番人気が活躍
過去7年のアンタレスSは、前走で1番人気に支持されていた馬が好走している傾向が出ている。
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1人気 | 6- 1- 1- 13/ 21 | 28.6% | 38.1% | 94 | 59 |
前走2人気 | 0- 1- 2- 10/ 13 | 0.0% | 23.1% | 0 | 37 |
前走3人気 | 0- 2- 1- 9/ 12 | 0.0% | 25.0% | 0 | 70 |
前走4人気 | 0- 0- 0- 12/ 12 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走5人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 85 |
前走6~9人 | 1- 3- 0- 21/ 25 | 4.0% | 16.0% | 52 | 91 |
前走10人~ | 0- 0- 1- 18/ 19 | 0.0% | 5.3% | 0 | 23 |
前走1番人気の馬が6勝で複勝率も高くて圧倒的な成績だ。2~3番人気だと複勝率はまずまずだが、勝率が0で軸には不向き。4番人気以下も好走率は低く低調な成績だ。
軸は前走1番人気の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 距離短縮組に注視
最後に前走距離別成績を見てみると、短縮組が活躍している傾向が出ている。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 1- 3- 6- 52/ 62 | 1.6% | 16.1% | 21 | 70 |
今回延長 | 0- 1- 0- 12/ 13 | 0.0% | 7.7% | 0 | 12 |
今回短縮 | 6- 3- 1- 27/ 37 | 16.2% | 27.0% | 53 | 44 |
1400m | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
1600m | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 0 | 22 |
1800m | 1- 3- 6- 52/ 62 | 1.6% | 16.1% | 21 | 70 |
1900m | 4- 2- 0- 6/ 12 | 33.3% | 50.0% | 117 | 85 |
2000m | 2- 0- 0- 13/ 15 | 13.3% | 13.3% | 38 | 16 |
2100m | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
2200m | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
2400m | 0- 1- 1- 6/ 8 | 0.0% | 25.0% | 0 | 48 |
短縮組が6勝して複勝率も高く、特に前走1900m組が圧倒的な成績。同距離組は1勝しているが短縮組と比べると好走率は下がる。延長組は2着が最高で好走率も低く低調な成績だ。
軸は短縮組に据えるのが基準と言える。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・4~6歳馬
・前走4角5番手以内
・前走1番人気
・今回距離短縮
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
6- 1- 0- 2/ 9 | 66.7% | 77.8% | 220 | 116 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年のアンタレスS軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
グリム
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、この馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。