2019年3月23日、中山競馬場で日経賞(GⅡ/芝2500m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるエタリオウ、クリンチャー、ゴーフォザサミット、メイショウテッコン、ルックトゥワイスなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
日経賞の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬10頭中8頭が4番人気以内と、上位人気はまずまず強い。ただ、10年中7年で馬単5000円を超えており、一筋縄ではいかない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝2400m以上の重賞で3着以内の実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中6頭が芝重賞の勝ち馬。残る4頭中3頭に芝重賞で3着以内の実績があり、例外の1頭は芝2600mのオープン特別を勝っていた。
さらに距離実績を見ると、阪神芝2400mで施行された2011年を除く、勝ち馬全9頭に芝2400mでV歴があり、うち8頭に芝2400m以上の重賞で3着以内の実績があった。
予想参考データ② 前走はGⅠかGⅡで連対が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(1-1-0-11)
勝率 7.7% │ 連対率15.4% │ 複勝率15.4%
オープン特別(0-0-0-9)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅢ(1-0-2-25)
勝率 3.6% │ 連対率3.6% │ 複勝率10.7%
GⅡ(5-4-6-39)
勝率 9.3% │ 連対率16.7% │ 複勝率27.8%
GⅠ(3-5-2-16)
勝率 11.5% │ 連対率30.8% │ 複勝率38.5%
勝ち馬10頭中5頭の前走が同年のGⅡ。前走が前年秋の国内GⅠだった馬も【3・6・2・7】と好成績。
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(4-1-4-19)
勝率 14.3% │ 連対率17.9% │ 複勝率32.1%
前走2着(2-1-1-7)
勝率 18.2% │ 連対率27.3% │ 複勝率36.4%
前走3着(0-2-1-4)
勝率 0.0% │ 連対率28.6% │ 複勝率42.9%
前走4着(1-2-2-10)
勝率 6.7% │ 連対率20.0% │ 複勝率33.3%
前走5着(1-0-1-1)
勝率 33.3% │ 連対率33.3% │ 複勝率66.7%
前走6~9着(1-2-0-32)
勝率 2.9% │ 連対率8.6% │ 複勝率8.6%
前走10着以下(1-2-1-31)
勝率 2.9% │ 連対率8.6% │ 複勝率11.4%
勝ち馬10頭中7頭が重賞で掲示板を確保していた。
予想参考データ③ 4、5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(4-5-3-19)
勝率 12.9% │ 連対率29.0% │ 複勝率38.7%
5歳(3-1-3-22)
勝率 10.3% │ 連対率13.8% │ 複勝率24.1%
6歳(2-2-2-24)
勝率 6.7% │ 連対率13.3% │ 複勝率20.0%
7歳(1-1-2-19)
勝率 4.3% │ 連対率8.7% │ 複勝率17.4%
8歳以上(0-0-0-10)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(4-5-4-56)
勝率 5.8% │ 連対率13.0% │ 複勝率18.8%
栗東(6-5-6-46)
勝率 9.5% │ 連対率17.5% │ 複勝率27.0%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、4歳のエタリオウ。1勝馬ながら、前走の菊花賞で2着など、芝2400m以上の重賞で2着3回の実績を誇り、重賞初制覇の好機と言える。
5歳のクリンチャーは菊花賞2着、天皇賞(春)3着など長距離実績が豊富。海外遠征明けだった前走の有馬記念は15着と大敗したが、巻き返しの可能性はある。
6歳のルックトゥワイスは前走の日経新春杯で2着。オープン入り2戦目で前進が見込める。
5歳のチェスナットコートは昨年のこのレースで2着。前2走は海外GⅠで大敗したが、実績のある条件で見直せる。