2019年3月2日、中山競馬場でオーシャンステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるエスティタート、カイザーメランジェ、ダイメイプリンセス、ナックビーナス、モズスーパーフレア、ラブカンプーなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
オーシャンステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気はわずか1勝。昨年は10番人気が優勝し、2012年には9番人気が勝って3連単266万円超となるなど、波乱傾向が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① オープンクラスの芝1200m勝ち実績が理想
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭に芝重賞で連対、もしくは芝のオープン特別勝ちの実績があった。残る2頭はともに、前走で中山芝1200mの準オープンを勝ち、重賞初挑戦だった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬全10頭が準オープン以上の芝1200mで勝っていた。
予想参考データ② 前走連対の好調馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(2-0-1-19)
勝率 12.5% │ 連対率12.5% │ 複勝率18.8%
オープン特別(5-0-4-32)
勝率 12.2% │ 連対率12.2% │ 複勝率22.0%
GⅢ(2-7-3-63)
勝率 2.7% │ 連対率12.0% │ 複勝率16.0%
GⅡ(1-2-1-10)
勝率 7.1% │ 連対率21.4% │ 複勝率28.6%
GⅠ(0-1-1-8)
勝率 0.0% │ 連対率10.0% │ 複勝率20.0%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(5-1-1-21)
勝率 17.9% │ 連対率21.4% │ 複勝率25.0%
前走2着(2-1-2-12)
勝率 12.5% │ 連対率18.8% │ 複勝率25.0%
前走3着(0-0-1-4)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率20.0%
前走4着(1-0-3-6)
勝率 10.0% │ 連対率10.0% │ 複勝率40.0%
前走5着(0-2-0-8)
勝率 0.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
前走6~9着(1-3-1-29)
勝率 2.9% │ 連対率11.8% │ 複勝率14.7%
前走10着(1-3-3-50)
勝率 1.8% │ 連対率7.0% │ 複勝率12.3%
クラスに限らず、前走で連対していた馬が好成績。前走が1番人気か2番人気で1着だった馬は【5・1・0・4】と信頼度が高い。
予想参考データ③ 5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(2-1-2-25)
勝率 6.7% │ 連対率10.0% │ 複勝率16.7%
5歳(5-2-3-32)
勝率 11.9% │ 連対率16.7% │ 複勝率23.8%
6歳(1-5-1-24)
勝率 3.2% │ 連対率19.4% │ 複勝率22.6%
7歳(2-1-0-20)
勝率 0.0% │ 連対率4.2% │ 複勝率20.8%
8歳以上(0-1-4-29)
勝率 0.0% │ 連対率2.9% │ 複勝率14.7%
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬(8-6-9-99)
勝率 6.6% │ 連対率11.5% │ 複勝率18.9%
牝馬(2-4-1-31)
勝率 5.3% │ 連対率15.8% │ 複勝率18.4%
予想参考データ⑤ 関東馬が優勢
美浦(6-4-7-57)
勝率 8.1% │ 連対率13.5% │ 複勝率23.0%
栗東(4-6-3-71)
勝率 4.8% │ 連対率11.9% │ 複勝率15.5%
2019年の主役候補は?
中心となるのはモズスーパーフレア。前走のオープン特別・カーバンクルSで1番人気に応え、中山芝1200mは3戦2勝、2着1回と相性抜群。重賞初制覇のチャンスだ。
そのカーバンクルSで2着だったナックビーナスは、昨夏にキーンランドCを制し、一昨年のオーシャンSで2着の実績がある。中山芝1200mは【2・5・0・1】でGⅠを除けばパーフェクト連対と、コース適性の高さが光る。
エスティタートは前走のシルクロードSで2着。オープン入りしてから重賞で着実に着順を上げており、引き続き期待できる。
中山芝1200mの準オープンを圧勝して臨むカイザーメランジェや、芝1200mで1000万下、1600万下と連勝中のイエローマリンバ、クインズサリナにもチャンスがある。