2018年12月28日、中山競馬場でホープフルS(GⅠ/芝2000m)が行われる。兄達に続くGⅠ制覇を狙うサートゥルナーリア、重賞2連勝中のニシノデイジー、朝日杯に続くアドマイヤ勢のGⅠ制覇が期待されるアドマイヤジャスタなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
2017年 1着(ハーツクライ/ブライアンズタイム/Alzao)
2着(Kitten's Joy/サンデーサイレンス/Danzig)
3着(ステイゴールド/キングカメハメハ/Silver Hawk)
2016年 1着(キングカメハメハ/シンボリクリスエス/Seeking the Gold)
2着(ステイゴールド/ジェイドロバリー/Lyphard)
3着(キングカメハメハ/スペシャルウィーク/Sadler's Wells)
2015年 1着(ディープインパクト/Congrats/Tactical Cat)
2着(マツリダゴッホ/チーフベアハート/リアルシャダイ)
3着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/アンバーシャダイ)
2014年 1着(ディープインパクト/クロフネ/ウイニングチケット)
2着(ブラックタイド/アフリート/Greinton)
3着(バゴ/ステイゴールド/ホリスキー)
2013年 1着(シンボリクリスエス/サンデーサイレンス/ノーザンテースト)
2着(ディープインパクト/フレンチデピュティ/Caerleon)
3着(キングカメハメハ/スペシャルウィーク/ダマスカス)
2012年 1着(シンボリクリスエス/エンドスウィープ/サンデーサイレンス)
2着(ディープインパクト/ブライアンズタイム/ギャロップダイナ)
3着(ディープインパクト/フレンチデピュティ/Nijinsky)
2011年 1着(キングカメハメハ/フジキセキ/Assert)
2着(ロージズインメイ/フジキセキ/ニホンピロウイナー)
3着(ロージズインメイ/トニービン/トニービン)
2010年 1着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/セクレト)
2着(ステイゴールド/カコイシーズ/マルゼンスキー)
3着(ステイゴールド/メジロマックイーン/Nijinsky)
2009年 1着(シンボリクリスエス/フジキセキ/パドスール)
2着(ネオユニヴァース/Storm Cat/Assagai Jr.)
3着(Footstepsinthesand/Barathea/Be My Native)
2008年 1着(ジャングルポケット/ノーザンテースト/Crafty Prospector)
2着(マンハッタンカフェ/Caerleon/Youth)
3着(タニノギムレット/フジキセキ/ノーザンテースト)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
OP特別時代からサンデーサイレンス系優位の傾向は続くが近年はさらに顕著となっている。さらにロベルト系の血との組み合わせが好相性と言える。
2017年 タイムフライヤー (父サンデーサイレンス系×母父ロベルト系)
ステイフーリッシュ(父サンデーサイレンス系×母母父ロベルト系)
2015年 ロードクエスト(父サンデーサイレンス系×母母父ロベルト系)
2013年 エアアンセム(父ロベルト系×母父サンデーサイレンス系)
2012年 サトノネプチューン(父ロベルト系×母母父サンデーサイレンス系)
マイネルストラーノ(父サンデーサイレンス系×母父ロベルト系)
2009年 アリゼオ(父ロベルト系×母父サンデーサイレンス系)
2008年 セイクリッドバレー(父ロベルト系×母父サンデーサイレンス系)
今年はハクサンタイヨウが唯一の該当馬となる。前走も上位馬との差はさほどなく、血統面での相性でどれだけ差を縮めることができるか楽しみにしたい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
スクリーンヒーロー 2- 0- 2- 30 / 5.9% / 11.8%
ロードカナロア 0- 0- 0- 1 / 0.0% / 0.0%
ルーラーシップ 5- 3- 5- 18 / 16.1% / 41.9%
タニノギムレット 3- 6- 1- 56 / 4.5% / 15.2%
ハービンジャー 14-12- 7- 96 / 10.9% / 26.1%
ブラックタイド 2- 3- 4- 53 / 3.2% / 14.5%
ヴィクトワールピサ 6- 2- 1- 38 / 12.8% / 19.1%
ダイワメジャー 3- 6- 8- 47 / 4.7% / 26.6%
ディープインパクト 34-21-25-144 / 15.2% / 35.7%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
注目を集めるサートゥルナーリアだがロードカナロア産駒は同条件での出走歴はほとんどなく未知数ではある。今年に入ってからも未勝利の条件ではあり同馬にとって克服すべき課題と言えよう。全体的にはディープインパクトやルーラーシップの成績がよく、ヴァンドギャルドの巻き返しやタイセイモナークの激走に期待したい。また、ニシノデイジーが出走するハービンジャー産駒の成績もこれらに次いで安定した成績を残しておりここも注目だ。