2018年12月16日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティS(GⅠ/芝1600m)が行われる。牝馬のグランアレグリアが参戦し注目を集めるが、牡馬勢もアドマイヤマーズ、ファンタジスト、ケイデンスコールと重賞勝ち馬が出走を予定しておりこちらも注目だ。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去4年(阪神コースへ変更された2014年以降)、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
2017年 1着(ディープインパクト/Intikhab/デインヒル)
2着(ロードカナロア/ファルブラヴ/サンデーサイレンス)
3着(Raven's Pass/Dalakhani/Sadler's Wells)
2016年 1着(ディープインパクト/デインヒル/Artichoke)
2着(キンシャサノキセキ/サクラバクシンオー/Herat)
3着(ダイワメジャー/サクラローレル/トニービン)
2015年 1着(キングカメハメハ/スペシャルウィーク/Sadler's Wells)
2着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/ノーザンテースト)
3着(ジャングルポケット/フレンチデピュティ/サンデーサイレンス)
2014年 1着(ディープインパクト/Unbridled's Song/General Meeting)
2着(マツリダゴッホ/ピルサドスキー/トウショウペガサス)
3着(クロフネ/スペシャルウィーク/オジジアン)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
阪神コースに変わってからは父系サンデーサイレンス系・ミスタープロスペクター系に母系ナスルーラ系・欧州型ニアークティック系(+サンデーサイレンス系・ミスタープロスペクター系)の相性が良いことがわかる。
2017年 ステルヴィオ (父ミスタープロスペクター系×母父ニアークティック系[欧]×母母父サンデーサイレンス系)
タワーオブロンドン(父ミスタープロスペクター系×母父ナスルーラ系×母母父ニアークティック系[欧])
2016年 サトノアレス(父サンデーサイレンス系×母母父ナスルーラ系)
モンドキャンノ(父サンデーサイレンス系×母父ナスルーラ系×母母父ニアークティック系[欧])
ボンセルヴィーソ(父サンデーサイレンス系×母父ナスルーラ系×母母父ナスルーラ系)
2015年 リオンディーズ(母父ミスタープロスペクター系×母父サンデーサイレンス系×母母父ニアークティック系[欧])
エアスピネル(父ミスタープロスペクター系×母父サンデーサイレンス系×母母父ニアークティック系[欧])
2014年 ダノンプラチナ(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系×母母父ナスルーラ系)
今年は人気の中心となるグランアレグリア・アドマイヤマーズが該当する他、マイネルサーパス・ディープダイバー・ニホンピロヘンソン・ヒラソールが低評価を覆す走りを見せることができるか
出走予定馬・種牡馬コース成績
ダイワメジャー 16-18-18-136 / 8.5% / 27.7%
クロフネ 4- 3- 4- 59 / 5.7% / 15.7%
ディープインパクト 55-49-39-247 / 14.1% / 36.7%
ロードカナロア 4- 3- 0- 3 / 40.0% / 70.0%
ブラックタイド 3- 5- 3- 55 / 4.5% / 16.7%
サクラプレジデント 0- 0- 0- 1 / 0.0% / 0.0%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト産駒の成績が勝率・複勝率共に優れた数字を残しており、グランアレグリアにとっては心強いデータと言えよう。一方で出走回数が少ないもののロードカナロアの同条件に対する相性の良さが際立っており、ファンタジスト・ケイデンスコールにも期待したいところだ。