阪神JF2018の競馬予想分析!回収率約150、好走率約5割のファクターを公開

2018年12月9日、阪神競馬場で阪神JF(GⅠ/芝1600m)が行われる。ダノンファンタジー、ビーチサンバ、メイショウショウブ、クロノジェネシス、シェーングランツらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今回は馬券を組み立てていく上で欠かせない「軸馬」に関して考察していこう。予想していく上で見逃すことのできない軸馬発掘ファクターに該当する馬とはどの出走馬なのか? 一つ一つ解説しながら見ていくことにしよう。

なお、今回対象となるのは当日10番人気以内に支持された馬のみとする。


目次

ポイント 前走極端な位置取り

まずは脚質から見ていこう。

阪神JFでは前走で極端な競馬をした馬が来づらい傾向にある。前走脚質別の成績を見てみると……

平地・逃げ ( 1- 0- 0- 7/ 8 )
勝率 12.50% │ 単勝回収値 31
複勝率 12.50% │ 複勝回収値 15

平地・先行 ( 4- 1- 7-26/38 )
勝率 10.50% │ 単勝回収値 82
複勝率 31.60% │ 複勝回収値 83

平地・中団 ( 5- 5- 3-26/39 )
勝率 12.80% │ 単勝回収値 59
複勝率 33.30% │ 複勝回収値 115

平地・後方 ( 0- 3- 0-12/15 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 20.00% │ 複勝回収値 47

前走で逃げた馬、もしくは後方にいた馬の成績が低いことが分かる。

前走逃げた馬は恵まれている可能性が高い。また阪神JFは逃げが決まりにくい舞台設定でもある。

前走後方にいた馬は出遅れているケースや行き脚がつかなくてポジションを悪くして不利を受けるリスクがあるため、あまり好ましくないのだ。

基本的に先行〜中団で競馬を進めた馬を中心に見ていくべきだろう。

ポイント 上がり3位以内

上がりの脚も重要だ。日本の競馬において上がりの脚を使えるかどうかは「才能があるかどうか」とほぼイコールと言っていい。

そして阪神JFが行われる阪神外回りは直線が長い本格派のコースである。

しっかりとした末脚が使えないと勝負にならない。コーナーでセーフティリードを保って直線で惰性で逃げ粘るという芸当は不可能なのだ。

事実、前走の上がり別の成績を見れば傾向がはっきり見て取れる。

3F 1位 ( 6- 4- 3-26/39 )
勝率 15.40% │ 単勝回収値 76
複勝率 33.30% │ 複勝回収値 100

3F 2位 ( 2- 3- 2-12/19 )
勝率 10.50% │ 単勝回収値 78
複勝率 36.80% │ 複勝回収値 103

3F 3位 ( 1- 1- 1- 7/10 )
勝率 10.00% │ 単勝回収値 98
複勝率 30.00% │ 複勝回収値 68

4~18位 ( 1- 1- 4-25/31 )
勝率 3.20% │ 単勝回収値 8
複勝率 19.40% │ 複勝回収値 63

いかがだろうか? 4位以下の成績が極端に悪いことが分かる。基本的に上がり3位以内の馬のみを狙っていくべきなのだ。

ポイント 前走1200mは対象外

阪神外回り芝1600mは直線が長く、直線に急坂がある本格派のコースだ。

距離はマイルであるものの、実際には1600m以上のスタミナが問われるコースである。

よって、基本的に距離延長馬が活躍することは難しい。短い距離を走ってきた馬にとって距離延長に対応するだけでも大変なのに、1800mや2000mのスタミナが求められるとなれば適応は困難だろう。

特に1200mを使ってきた馬は(0−0−0−5)と壊滅状態だ。この中には2番人気に支持されたエピセアロームも含まれている。

過去にはアストンマーチャンという3歳でスプリンターズステークスを制した怪物スプリンターがいた。彼女は小倉2歳ステークスを勝ち、ファンタジーステークスを5馬身差の圧勝でここに挑んできた。しかし、彼女ですら勝つことができなかった。それほど距離延長は厳しいローテなのだ。

前走1400mの馬にはまだ目があるが、1200mとなると厳しい。対象外として考えていくべきだろう。

ポイント 前走3着以内

阪神JFは牝馬限定のGIだ。グレードが高いレースであることに加え、牝馬限定のレースでもある。

こういうレースの場合、直近の成績に焦点をあてる必要がある。

牝馬は調整が難しく、突然調子を落として二度と復活しないというケースも多々見受けられるからだ。

前走4着以下に敗れた馬の成績は(0−1−1−14)と芳しくない。前走で大敗した馬の復活を臨むより、素直に調子のいい馬を買うほうが適切なのだ。

ポイント キャリアは3戦以内

阪神JFは2歳限定のGIだ。

2歳馬の場合、キャリアをあまり積んでいない馬のほうが伸びしろが見込める。

逆にキャリアを積んでいる馬というのは……

・早熟馬
・キャリアを多く積まなければいけなかった馬=弱い馬

という点に該当するケースが多い。

事実、キャリア別の成績を見てみると、綺麗に推移しているのが分かる。

1戦 ( 1- 0- 2- 4/ 7 )
勝率 14.30% │ 単勝回収値 97
複勝率 42.90% │ 複勝回収値 292

2戦 ( 6- 2- 3- 15/ 26 )
勝率 23.10% │ 単勝回収値 128
複勝率 42.30% │ 複勝回収値 90

3戦 ( 3- 3- 3- 32/ 41 )
勝率 7.30% │ 単勝回収値 41
複勝率 22.00% │ 複勝回収値 41

4戦 ( 0- 3- 2- 11/ 16 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 31.30% │ 複勝回収値 135

5戦 ( 0- 1- 0- 3/ 4 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 25.00% │ 複勝回収値 65

6戦 ( 0- 0- 0- 4/ 4 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0

7戦 ( 0- 0- 0- 1/ 1 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0

8戦 ( 0- 0- 0- 1/ 1 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0

4戦を超えると勝ち馬なし、5戦を超えると好走すら難しくなってくる。

軸馬という観点においては3戦以内の馬を狙うのが適切だろう。

軸馬ファクターまとめ

ではここまで見てきた条件をまとめてみることにしよう。

・10番人気以内
・前走の位置取りが先行〜中団
・前走上がり3位以内
・前走1400m以上
・前走3着以内
・キャリア3戦以内

この条件に合致した馬の成績は……

( 9- 4- 5-16/34 )
勝率 26.50% │ 単勝回収値 160
複勝率 52.90% │ 複勝回収値 153

好走率は約5割、回収率も150の成績になる。まさに驚異的と言っていい数字だろう。

軸馬ファクターの該当馬は?

今年の出走馬を見ていくと、条件に合致するのは……

ベルスール
クロノジェネシス
タニノミッション
ビーチサンバ
ダノンファンタジー

この条件に合致する馬は軸にするにせよ、相手にするにせよ、無視できない存在になるわけだ。

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