ヴィクトリアマイル2018の競馬予想分析…過去の血統と種牡馬は?

2018年5月13日、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ/芝1600m)が行われる。悲願のGⅠ制覇を目指すリスグラシュー、NHKマイルC馬のアエロリット、復活を期すソウルスターリング、4連勝中のミスパンテールなどの4歳馬が注目を集める。また昨年の覇者アドマイヤリードも連覇を目指して出走を予定しており、激戦が予想される。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。


目次

過去10年好走馬血統

着順人気種牡馬母父馬
16ステイゴールドNumerous
211メイショウサムソンマリエンバード
37ディープインパクトエリシオ
17フジキセキタイキシャトル
21ディープインパクトGold Away
32ディープイパクトフレンチデピュティ
15フジキセキタイキシャトル
212キングカメハメハA.P.Indy
318スズカマンボウォーニング
111ディープインパクトMachiavellian
23スズカマンボグラスワンダー
36フジキセキタイキシャトル
11ディープインパクトMachiavellian
212クロフネサンデーサイレンス
35テレグノシスサンデーサイレンス
14クロフネサンデーサイレンス
27ディープインパクトBertolini
33ディープインパクトMarju
12キングカメハメハSalt Lake
21スペシャルウィークCaerleon
33タニノギムレットAlzao
11スペシャルウィークCaerleon
28アグネスタキオンA.P.Indy
311タニノギムレットAlzao
11タニノギムレットルション
211クロフネサンデーサイレンス
37フレンチデピュティヘクタープロテクター
15フジキセキデインヒル
21タニノギムレットルション
34アドマイヤベガTopsider

解析・分析:注目血統は?

ディープインパクト・フジキセキを中心にサンデーサイレンス系が活躍しているレースである。のがわかる。非サンデー系ではクロフネ産駒や昨年のデンコウアンジュ(メイショウサムソン)といったニアークティック系種牡馬産駒も時折好走をみせている。

サンデー系の好走馬の母系に注目すると、昨年の優勝馬アドマイヤリードは該当しないもののニアークティック系の血を持つことが重要だろう。特にDanzig、Vice Regent、Nijinskyの系統との相性が良い印象を受ける。

2016年 ストレイトガール(母母父デインヒル)/ショウナンパンドラ(母父フレンチデピュティ)
2015年 ストレイトガール/ミナレット(母母父Nijinsky)
2014年 ストレイトガール
2012年 ドナウブルー(母父Bertolini)
2011年 ブエナビスタ(母父Caerleon)
2010年 ブエナビスタ
2008年 エイジアンウインズ(母父デインヒル)

また、非サンデー系でもデンコウアンジュ、アパパネが母系に同様の血を持っている他に活躍の目立つクロフネもVice Regent系である。

今年はミスパンテール、カワキタエンカ、メイズオブオナーの3頭が該当する。リピーターの目立つレースであるが、昨年の上位馬を脅かす存在となりうるか注目したい。

ニアークティック系では前述のようにホエールキャプチャやブラボーデイジーなどクロフネ産駒の活躍が目立つ。両者の共通点として母父サンデーサイレンスがあり、今年の出走予定馬であるアエロリットも母父ネオユニヴァースで合致する。こちらも好走が期待できるだろう。

出走予定馬・種牡馬コース成績

種牡馬着別度数勝率複勝率
クロフネ12-8-4-6513.5%27.0%
ステイゴールド16-12-22-1358.6%27.0%
エンパイアメーカー2-2-0-305.9%11.8%
ディープインパクト68-53-40-28915.1%35.8%
マンハッタンカフェ3-8-14-902.6%21.7%
Frankel1-0-1-133.3%66.7%
メイショウサムソン7-7-3-4810.8%26.2%
ダイワメジャー29-21-25-19010.9%28.3%
ハーツクライ23-14-8-16211.1%21.7%
Tapit2-1-0-428.6%42.9%
Speightstown0-1-0-00.0%50.0%
キングカメハメハ17-20-12-1777.5%21.7%

集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28

解説・分析:注目血統は?

ディープインパクトが抜けており、以下の種牡馬は比較的拮抗している。勝率・複勝率共に優れているのは、過去に優勝馬・連対馬を出しているクロフネ・メイショウサムソンの他にダイワメジャー・ハーツクライであり、今年も産駒の好走に期待したいところだ。

Tapitはダート血統のイメージが強いが、出走回数が少ない中で安定した数字を残している。ラビットランの巻き返しにも注意が必要だろう。

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