2018年3月17日、中山競馬場でフラワーC(GⅢ/芝1800m)が行われる。桜花賞前最後の前哨戦であり、昨年はファンディーナがここを優勝して皐月賞で注目を集めた他に、アルビアーノやバウンセシャッセなどが後にGⅠで好走している。
今年は阪神JFで人気を集めたロックディスタウンや同レース4着に好走したトーセンブレスが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ディープインパクト | Pivotal |
2 | 8 | ファルブラヴ | ハーツクライ |
3 | 7 | ダイワメジャー | ジャングルポケット |
1 | 1 | キングカメハメハ | Terano Run |
2 | 2 | ロージズインメイ | シンボリクリスエス |
3 | 14 | ハービンジャー | サンデーサイレンス |
1 | 1 | Harlan's Holiday | Unbridled |
2 | 12 | マンハッタンカフェ | Cape Cross |
3 | 2 | ハーツクライ | Kingmambo |
1 | 3 | ゼンノロブロイ | Halling |
2 | 4 | ブライアンズタイム | スペシャルウィーク |
2(同着) | 6 | ゼンノロブロイ | Petionville |
1 | 2 | サクラプレジデント | ブライアンズタイム |
2 | 3 | ディープインパクト | デインヒル |
3 | 6 | ブライアンズタイム | Kingmambo |
1 | 6 | アグネスタキオン | エルコンドルパサー |
2 | 1 | アグネスデジタル | サンデーサイレンス |
3 | 10 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
1 | 5 | マンハッタンカフェ | ブライアンズタイム |
2 | 1 | ディープインパクト | Loup Sauvage |
3 | 7 | キングカメハメハ | More Than Ready |
1 | 3 | バゴ | リアルシャダイ |
2 | 4 | ゼンノロブロイ | シングスピール |
3 | 1 | ゼンノロブロイ | ラストタイクーン |
1 | 11 | ダンスインザダーク | トウカイテイオー |
2 | 1 | メジロマックイーン | ビショップボブ |
3 | 2 | ネオユニヴァース | パラダイスクリーク |
1 | 1 | ウォーエンブレム | ヘクタープロテクター |
2 | 8 | マンハッタンカフェ | スキャン |
3 | 2 | シンボリクリスエス | ノーザンテースト |
解析・分析:注目血統は?
近年はロイヤルチャージャー系の種牡馬はサンデーサイレンス系中心の活躍となっている。中山1800m戦でも優秀な数字を残しており、出走予定馬も複数いるディープインパクトだが過去10年で上位に入ったのはわずか3頭である。ダイワメジャー・ハーツクライ・ゼンノロブロイ・サクラプレジデントなどの他のサンデー系種牡馬が絡んでいることから今年もディープ産駒以外にも注目する必要があるだろう。
サンデー系以外では同じロイヤルチャージャー系(ロベルト系)やニアークティック系種牡馬の活躍も目立ち
2017年 シーズララバイ(ファルブラヴ×ハーツクライ)
2016年 ウインクルサーテ(ハービンジャー×サンデーサイレンス)
2014年 マイネグレヴィル(ブライアンズタイム×スペシャルウィーク)
2012年 サンキューアスク(シンボリクリスエス×サンデーサイレンス)
といった母父サンデー系の馬達が人気薄で激走している傾向にある。今年の該当馬としてはシンボリクリスエス×ディープインパクトの組み合わせのバケットリストが前走の惨敗から巻き返すかどうか注目してみたい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ディープインパクト | 30-32-28-167 | 11.7% | 35.0% |
エイシンフラッシュ | 1-0-1-10 | 8.3% | 16.7% |
ハーツクライ | 11-6-11-80 | 10.2% | 25.9% |
ブラックタイド | 2-3-2-26 | 6.1% | 21.2% |
ダイワメジャー | 5-9-6-57 | 6.5% | 26.0% |
ハービンジャー | 10-2-9-103 | 8.1% | 16.9% |
シンボリクリスエス | 6-11-7-64 | 6.8% | 27.3% |
スーパーホーネット | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ディープブリランテ | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
オルフェーヴル | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
今年も多くの産駒が出走予定しているディープインパクトの成績が抜けているのがわかる。次いでハーツクライ、ダイワメジャー、シンボリクリスエスといった種牡馬が続いている。
出走頭数の少ない種牡馬ではブラックタイドも比較的安定した成績を残しており注目しても良いかもしれない。
ロックディスタウンが出走を予定するオルフェーヴルの成績は昨年の2歳戦のみの成績(6戦のみ)であり、今回は度外視して考えても良いだろう。