2018年2月17日、東京競馬場でダイヤモンドステークス(GⅢ/芝3400m)が行われる。
プレストウィックはレースを使い込めない体質の弱さなどがあり出世が遅れたが、昨年9月の丹頂ステークスでオープン初勝利を飾ると、前走のステイヤーズステークスでも3着と好走。明けて7歳となったが、ここに来ての充実ぶりが目立つ。
昨年のダイヤモンドステークスは5着。アルゼンチン共和国杯→ステイヤーズステークスと出走して臨む昨年と同じローテーションで、雪辱を期す。重賞初制覇へクリアすべきポイントを挙げていく。
目次
ポイント① 大型馬
一般的に長距離戦は、馬体重が重い馬より軽い馬の方が有利と言われる。過去10年のダイヤモンドステークスで、馬体重520kg以上で出走した馬の成績は【1・1・2・24】と今ひとつ。優勝したのは、53kgの軽ハンデだったモンテクリスエス(2009年)のみで、敗れた馬の中には3番人気以内に推された馬も4頭いた。
ダイヤモンドステークスより距離が長いステイヤーズステークスを含めても、過去10年に520kg以上で出走した馬は【1・1・4・39】と、やはり不振だ。
大型馬のステイヤーとして、不利なデータを覆すことができるか。
ポイント② ダイワメジャー産駒
スピードとパワーを武器にGIを6勝したダイワメジャーは、種牡馬になっても自身と同様のタイプの産駒を多く出している。
同産駒はこれまでにJRA重賞を27勝しているが、うち実に25勝が1600m以下。1800m以上になると、急激に信頼度が下がる。1800mの重賞ですら、カレンブラックヒルが2勝したのみで【2・3・5・66】。そして、2000m以上では【0・6・5・74】と、さらに振るわなくなる。
父の産駒として新たな扉を開くことができるか。
ポイント③
大型馬らしく典型的な叩き良化型で、これまでレース間隔が2か月以上空いたときは【0・1・1・11】と、久々を苦手としている。2年連続で出走した丹頂Sを見ても、約2か月ぶりだった一昨年は2番人気で4着に敗れたが、叩き2戦目で迎えた昨年は、前走6着から巻き返した。
今回は前走から2か月以上とレース間隔が空いた点がカギになる。しかも馬体重が絞りづらい冬場で、昨年のこのレースは前走比プラス14kgで出走していただけに、馬体重はしっかりとチェックしておきたい。
まとめ
ダイワメジャー産駒としては珍しく、長距離のレースばかりを使われてオープンまで上り詰めた遅咲きのプレストウィック。6度目の重賞挑戦で、今度こそチャンスをものにすることができるだろうか。