東京新聞杯2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は？晩冬の伝統マイル重賞を展望

2018年1月29日

2018年2月4日、東京競馬場で東京新聞杯（GIII／芝1600m）が行われる。グレーターロンドン、ダイワキャグニー、ダノンプラチナ、リスグラシュー、クルーガーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？　台頭する可能性を秘めた伏兵とは？

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望、過去の傾向（上位馬）を振り返っていこう。

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日程・概要

2018年 2月 4日(日)　1回東京4日目　17頭　[仮想出馬表]
【１１Ｒ】　第68回東京新聞杯
４歳以上・オープン・Ｇ３(別定)(国際)[指定]　芝1600m (D)

晩冬の伝統マイル重賞である東京新聞杯だが、非常に好メンバーが揃った印象。明け４歳馬ｖｓ実績馬の構図だが、まずは牝馬リスグラシューに注目してみた。

昨年の牝馬３冠クラシックは武豊騎手とのコンビで２着、５着、２着と惜しいレースが続いていた同馬。ヴィクトリアマイルを見据えてだろうか、今年初戦はこのレースからの使い出しとなるようだ。

一瞬の加速には遅れるものの、追い出してから長くいい脚を使うハーツクライ産駒らしいタイプで、東京コースは一番適性があるとみている。実際、このコース条件でアルテミスSを完勝しており、マイルにも不安はないだろう。

問題は輸送と牡馬との対戦だが、小柄ながらも芯の強いタイプでそれらの条件は問わず自分の力は発揮できると考えた。

前走のエリザベス女王杯は、テン乗りの福永騎手がこの馬の性質である追い出してから加速がやや鈍い点を把握しきれず、不完全燃焼に終わった感があり、マイル戦で捲土重来を期す。ここで好走するようならヴィクトリアマイルが楽しみになる一戦だ。

明け６歳ながらもキャリアがまだ浅いディープインパクト産駒、グレーターロンドンが続く。マイルと東京代わりで一気の巻き返しを狙う。

もともと脚元が弱く、狙ったレースに使えない弱みがあったが、その部分も良化し比較的コンスタントに使えるようにはなってきた。

去年の安田記念は中途半端なレースながらも最後まで末脚を伸ばしており、とにかく自分の形に持ち込んで末脚を爆発させればGⅠ級の爆発力がある同馬。

重賞勝ちがないのが不思議ではあるが、ベスト条件の東京マイルなら陣営は負けられない気持ちではないか。今後のことや脚元のことを考えると、是が非でも賞金を加算したい一戦だ。

同じく東京コースで巻き返しを狙うのが４歳馬ダイワキャグニー。

前走、中山金杯でも注目を集めたものの、戦前に危惧されていた通り右回りではやはりコーナーの加速が鈍く、差し遅れてしまった印象。コーナー４つの中山2000mというのも合わなかった印象がある。

コーナーで加速できないという点をカバーできる、走破する直線部分が長い東京マイルなら一変があっていい。

前走・ニューイヤーSで復活勝利を挙げたGⅠ馬ダノンプラチナも連勝を狙ってここに参戦してきた。

蛯名騎手の評価は「まだまだ良い時の感じにはない」という前走であったが、上がり最速でしっかりと大外を伸び切って勝ったレースは評価できるものだ。まだ良化がありそうで気配を注視したい。

他にも、再度軌道に乗った実績馬クルーガー、安定感あるディバインコード、東京マイルが大得意のデンコウアンジュ、サトノアレスとアドマイヤリードのGⅠ馬２頭を始めとする多士済々なメンバーが揃っており、難解な一戦の様相を呈している。

登録馬は以下のとおりだ。