2018年1月28日、京都競馬場でシルクロードステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。ダイアナヘイロー、ディバインコード、ファインニードル、アレスバローズ、ナックビーナス、セイウンコウセイらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?
ロードクエストは、新潟2歳S、京成杯オータムHと重賞を2勝し、NHKマイルCでも2着と、今回のメンバーでも実績は上位。ただ、ここ最近は低迷しており、1年半近くも勝ち星から見放されている現状で、評価を落としている。
しかし、今回はあらゆる条件が好転し、絶好の狙い目だ。その根拠を示す。
目次
根拠① 満を持してのスプリント転向
もともと気性に難があり、マイルでも常に折り合いに気を遣わなければいけないほど。そこで陣営は、ついにスプリント戦への転向を決断した。
陣営はもともと短距離の適性を感じていたが、馬をスプリンター仕様にしてしまうとマイルに対応できなくなる恐れがあるため、これまでは1600mより短いレースに出走させなかったというだけ。スプリント戦への参戦は、早い時期から意識をしていた。1200mへの参戦は、マイルで頭打ちになったからという後ろ向きなものではなく、満を持しての転向と捉えていい。
1600mより短いレースには一度だけ出走しており、昨年6月のパラダイスS(東京芝1400m)で5着に敗れているが、この一戦は度外視していい。当時は7か月ぶりで、あくまでも次の関屋記念への叩き台だった。馬体重はプラス12kgと、明らかに太め残り。600m通過35.7秒というスローペースだったが、その後の距離延長を見据えて折り合いに専念し、あえて後方で脚を溜める競馬をしたのだ。
根拠② 前走で復活の兆し
1200m戦に初参戦した前走のカーバンクルSは、陣営も手探りの状態だったはず。緩い流れでも決して無理をせずに中団を追走。前残りの流れだった上、直線で進路を切り替えるロスがありながらも、大外から追い込んで0.3秒差の3着と力を見せた。
さすがにスタート直後の行き脚こそひと息だったが、スプリント戦の流れに戸惑うこともなく、道中はスムーズにレースを運べていた。上がり3Fは33.6秒で、最後に勝利した一昨年の京成杯オータムH以来となるメンバー最速をマーク。スプリント適性を示すと同時に、久々にこの馬らしい末脚を披露した。
昨年は、上半期に放牧先で外傷を負って調整が遅れるなどのアクシデントがあり、順調さを欠いた。それが尾を引いていたのか、秋も明らかに本調子ではなかった。しかし、前走を見れば、復調していることは明らかだろう。しかも、そのときの馬体重はキャリア最高の464kg。今回は上積みが確実にあると言っていい。
1200m戦を一度使ったことで、より流れに乗りやすくなるはず。鞍上の三浦騎手もコンビ3戦目で、手の内に入れてきているところだろう。この距離なら小細工は必要なく、折り合いを気にせず、自慢のスピードと切れ味を存分に発揮できることがわかっただけに、今回は前走以上のパフォーマンスを見込んでいい。
まとめ
活路を求めてスプリント戦に転向し、復調の兆しを見せたロードクエスト。かつて見せた爆発力に陰りはない。新天地で輝きを取り戻すことができるか。