2018年1月14日、京都競馬場で日経新春杯(GⅡ/芝2400m)が行われる。ミッキーロケット、ロードヴァンドール、モンドインテロ、ソールインパクトらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。
人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?
目次
ポイント1 7歳以上は消し!
年齢別の成績を見ていくと、明確な傾向が出ていることが分かる。5歳をピークに、歳を重ねるごとに成績を落としているのだ。
特に7歳以上になると、好走はほとんど難しくなる。
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 6- 5- 2- 23/ 36 |
5歳 | 2- 4- 5- 21/ 32 |
6歳 | 1- 1- 3- 24/ 29 |
7歳 | 1- 0- 0- 28/ 29 |
8歳 | 0- 0- 0- 12/ 12 |
年齢 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 16.7% | 36.1% | 135 | 74 |
5歳 | 6.3% | 34.4% | 17 | 166 |
6歳 | 3.4% | 17.2% | 118 | 70 |
7歳 | 3.4% | 3.4% | 24 | 7 |
8歳 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2008. 1.20 ~ 2017. 1.17
7歳以上は48頭走って、好走したのはわずか1頭のみ。基本的に消してOKだろう。
ポイント2 ディープインパクト産駒は消し!
京都の重賞といえばディープインパクト産駒だ。日経新春杯でも複数等が好走している。
ただし、「人気になりすぎる」「人気ほどの信頼性がない」という傾向が見られる。
ディープインパクト産駒(1−1−2−11)
15頭走って4頭が好走しているが、回収率はかなり低い。実際に見てみると、好走したのは4番人気以内の人気馬。5番人気以下の穴馬は馬券圏内に入れていない。
好走が難しいわけではないが、回収率的な観点から見ると、軸にするのはあまり得策ではないと言えるのだ。
ポイント3 前走1800m以下は消し!
距離別の成績を見ていくと、前走2000m以上の馬たちが圧倒的にいい成績を残している。
一方、1800m以下は芳しくない。
前走平地距離 | 着別度数 |
---|---|
1400m | 0- 0- 0- 1/ 1 |
1500m | 0- 0- 0- 0/ 0 |
1600m | 0- 0- 0- 9/ 9 |
1700m | 0- 0- 0- 0/ 0 |
1800m | 0- 2- 1- 15/ 18 |
前走平地距離 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1400m | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
1500m | ||||
1600m | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
1700m | ||||
1800m | 0.0% | 16.7% | 0 | 32 |
集計期間:2008. 1.20 ~ 2017. 1.17
1800m以下から勝ち馬は出ておらず、全体的な回収率も低調だ。割り引いてしかるべきだろう。
ポイント4 前走後方脚質は消し!
京都の外回りは直線の長い。しかし、後ろから競馬をして差しきれるような馬場状態にないことが多く、基本的に好位置につけられる馬が有利になる。
脚質別の成績を見ていくと、この傾向は明らかだ。
前走脚質 | 着別度数 |
---|---|
平地・逃げ | 0- 0- 0- 5/ 5 |
平地・先行 | 4- 2- 3- 25/ 34 |
平地・中団 | 5- 6- 4- 39/ 54 |
平地・後方 | 1- 2- 2- 39/ 44 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 3/ 3 |
前走脚質 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
平地・先行 | 11.8% | 26.5% | 187 | 127 |
平地・中団 | 9.3% | 27.8% | 50 | 86 |
平地・後方 | 2.3% | 11.4% | 10 | 25 |
平地・マクリ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2008. 1.20 ~ 2017. 1.17
後方組は低調。また、コーナーで脚を使うマクリの成績も良くない。評価を落としていくのが打倒だろう。
ポイント5 昇級戦は消し!
前走のクラス別の成績を見ていくと、1000万下から好走している馬も見受けられる。
もっとも、全体的な傾向を見ると、前走OPクラス以上の馬でないと厳しいことが分かる。
前走クラス | 着別度数 |
---|---|
1000万下 | 1- 1- 1- 2/ 5 |
1600万下 | 0- 3- 0- 19/ 22 |
前走クラス | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1000万下 | 20.0% | 60.0% | 456 | 198 |
1600万下 | 0.0% | 13.6% | 0 | 18 |
集計期間:2008. 1.20 ~ 2017. 1.17
準OP組はかなり低調で、基本的に評価を落としたほうが良いだろう。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
6- 3- 6-25/40 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
15.0% | 37.5% | 145 | 174 |
集計期間:2008. 1.20 ~ 2017. 1.17
なんと、好走率は37%超、回収率も150%オーバーという極めて優秀な成績となっている。
今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。