2017年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GI/芝2500m)が行われる。
キタサンブラック、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、サトノクラウンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
12月13日には一週前追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。グランプリレースということでやはり注目度は高い。そのため今回は体調や仕上がり具合を一週前の調教から考察していく。
目次
最終追いきり診断
キタサンブラックなどの有力馬を中心に見ていこう。
キタサンブラック牡5歳(栗東・清水厩舎)
調教評価A-
今回のレースで引退することが決まっているキタサンブラック。実績からも一番人気は間違いないだろう。
一週前追い切りでは黒岩騎手が乗って良馬場の栗東Cウッドコースをアキトクレッセント(5歳OP)と併せ馬、同馬を1秒3追走し一杯に追って7F95.0秒上がり12.3秒で併入。
動きは上々でタイム、内容ともに申し分ない。
前走負けはしたが負けて強しの内容。前走の調教に比べればまだ迫力欠けするがまだ一週前。最終追い切りで本調子になるだろう。
シュヴァルグラン牡5歳(栗東・友道厩舎)
調教評価A
前走強い勝ち方で悲願のG1制覇を果たしたシュヴァルグラン。
一週前追い切りは調教助手が乗って栗東Cウッドコース(良)をエタリオウ(2歳未勝利)タピゾー(1000万下)と3頭併せ馬。一杯に追って6F82.6秒上がり11.6秒のタイムをマーク。エタリオウ(一杯)に0秒1の遅れ、タピゾー(一杯)併入。
調整というよりは攻めた追い切りをしている印象で追い切り内容は優秀で一週前だけ比べれば前走の追い切りよりも今回のほうが評価できる。
サトノクラウン牡5歳(美浦・堀厩舎)
調教評価A-
一週前追い切りは調教助手が騎乗。美浦Cコースポリトラック(良)キャンベルジュニア(5歳OP)と併せて一杯に追い5F65.3秒上がり11.3秒併入。
元気一杯という印象で一週前追い切りの段階で調子は安定している。
前走のレース内容は負けるにしても負けすぎているのが正直なところ。実績からも力があるのは明確で調教も問題ない。
まだ最終追い切りを残しているがそれよりも馬場状態を味方につけたいというのが陣営の願いだろう。
スワーブリチャード牡3歳(栗東・庄野厩舎)
調教評価A-
一週前追い切りは良馬場の栗東Cウッドコースをレース騎乗のM.デムーロを背にリッジマン(1000万下)と併せ馬。一杯に追って6F79.3秒上がり12.1秒ゴール前仕掛けて0秒6先着。
前走はなかなかのメンバー相手に強い勝ち方で今回のレースに繋がる内容と言えるだろう。
一週前追い切りでも動きは上々で前走の好調はキープされている印象。
ミッキークイーン牝5歳(栗東・池江厩舎)
調教評価B+
一週前追い切りは水口騎手が乗って栗東坂路(良)をマウントゴールド(1600万下)と併せ馬。強めに追って4F53.2秒上がり12.0秒の時計で0秒1先着。
安定した成績を残している同馬。前走も上がりタイムは最速で展開次第では勝ちきる力は常に持っている。
今回の一週前追い切りはとても軽快な走りで前走以上の調教内容。
ルージュバック牝5歳(美浦・大竹厩舎)
調教評価B
一週前追い切りは調教助手が騎乗して良馬場の美浦坂路を馬なりで4F58.1秒上がり13.5秒の時計をマーク。
前走で相当鋭く追い切りし調子が上がりきったといえるだろう。今回は調整をしながら調子を維持している印象の追い切り。
それでも相変わらずの軽快さと鋭さを随所に感じる走り。最終追い切りでさらにレース感覚が研ぎ澄まされるだろう。