2017年12月10日、中山競馬場でカペラS(GⅢ/ダ1200m)が行われる。JRAで行われる唯一のダートスプリントレースということもありダートスプリントの有力馬が集う。
サイタスリーレッド、ブルドッグボス、ニットウスバルらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?
12月6日には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。有力馬の体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。
目次
最終追いきり診断
今回は上位人気が予想される各馬の状態を中心に見てみよう。
サイタスリーレッド牡4歳(栗東・佐藤厩舎)
調教評価A-
レースではシュミノーが騎乗することが決まったサイタスリーレッド。
一週前追い切りでは植野騎手が乗って良馬場の栗東坂路を一杯に追い4F52.3秒上がり12.5秒というタイム。
気合いが感じられ臨戦態勢は整っている印象。
最終追い切りでも良馬場の栗東坂路を植野騎手が騎乗で4F53.2秒上がり12.6秒というタイム。最終追い切りは馬なりで済ませレースに向けて調整されている。
中山1200ダートは初になるが同条件は得意としている同馬。
追い切りからも注目の一頭と言えるだろう。
ブルドッグボス牡5歳(浦和・小久保厩舎)
調教評価B
一週前追い切りは公営所属のため追い切りされていないが11月3日のJBCスプリント競走では3着。ちなみに勝ち馬はニシケンモノノフ、2着コパノリッキーでタイム差なし。
最終追い切りは橋本直騎手が乗って良馬場の浦和コースをギンガメテオール、ジュンサザンクロスと3頭併せ馬、馬なりで5F65.9秒上がり12.3秒で2頭ともに0秒4差先着。
前走時の好調はキープされており、追い切りでは軽めの調整をしつつレース感覚を研ぎ澄ましているという印象。
ニットウスバル牡5歳(美浦・高橋厩舎)
調教評価B+
一週前追い切りは前走オータムリーフS(1着。2着馬1馬身)の影響で行っていない。
最終追い切りは高野騎手が乗って美浦坂路(良)直線一気に追って4F55.8秒上がり12.4秒反応がよく感じられた。
間隔を空けず走ることになるが疲れは感じられず、追い切りの様子は前走時より動けている。
ノボバカラ牡5歳(美浦・天間厩舎)
調教評価B
昨年のこのレースを勝っている同馬。
一週前追い切りは良馬場の美浦Bウッドコースをレース騎乗の北村宏を背に併せ馬5F67.5秒上がり12.4秒をマーク。
最終追い切りは調教助手が乗って美浦Bウッドコース(良馬場)を5F68.5秒上がり13.0秒馬なりでマーク。
一週前、最終どちらの追い切りも気迫十分で力強さを感じる走り。
だが昨年の追い切りが抜群に鋭かった同馬。昨年より見劣りしてしまうのが正直なところ。
ブルミラコロ牡5歳(栗東・大久保龍厩舎)
調教評価B+
一週前追い切りはレース騎乗の秋山騎乗で栗東坂路(良)を一杯に追って4F51.4秒上がり12.3秒をマーク。
最終追い切りは調教助手が乗り、良馬場の栗東坂路を馬なりで4F51.5秒上がり13.1秒をマーク。一週前よりもさらに気配が上昇した。
時計もよく動きは申し分ない。過去の追い切りと比較しても状態に不安は感じられない。
ドラゴンゲート牡5歳(美浦・小西厩舎)
調教評価A
人気はないが追い切りがよく気になる一頭。
一週前追い切りは調教助手が騎乗して良馬場の美浦南Dダートコースを馬なりで5F68.2秒上がり13.5秒の時計をマーク。馬なりでもとても力強い走り。
今週の最終追い切りも調教助手が乗って良馬場の美浦南Dダートコース。一週前より強めに追い5F65.6秒上がり12.3秒で走破している。
最終も変わらず力強く追い切りを見る限り本調子になっていると感じた。
人気はないがレースが楽しみな1頭と言えるだろう。