5月21日に東京競馬場で行われた優駿牝馬オークス(GI/芝2400m)で、1番人気のフランケル産駒ソウルスターリング(牝3)が、6番人気のモズカッチャンを押さえて勝利した。2番人気のアドマイヤミヤビは3着、3番人気のリスグラシューは5着だった。
ソウルスターリングの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。
目次
プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜
父 | Frankel |
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母 | スタセリタ |
母の父 | Monsun |
母の母 | Soignee |
性別 | 牝 |
馬齢 | 3 歳 |
生年月日 | 2014年2月13日 |
毛色 | 青鹿毛 |
馬主 | (有)社台レースホース |
調教師 | 藤沢和雄(美浦) |
生産牧場 | 社台ファーム |
産地 | 千歳市 |
馬名意味 | 魂を揺すぶる様な。そんな走りに期待して |
血統評価は?
ソウルスターリングは父フランケル、母スタセリタ、母父モンズンという血統だ。
父のフランケルは競走馬時代、英国で14戦14勝という成績を残した。”史上最強馬”という呼び声も名高く、種牡馬としても活躍が期待されている。現3歳世代が初年度産駒。この世代の出来不出来で種牡馬としての将来が大きく変わってくるため注目されていたが、初年度からクラシックホースを出してしまうのだから恐れ入る。
しかもヨーロッパならまだしも、サンデーサイレンス時代にある日本のクラシックで勝ってしまうのだから、能力の高さがずば抜けているというほかない。
それもそのはずだ。母のスタセリタはGI6勝で、歴史的名牝として知られている。史上最強馬と歴史的名牝の子どもなのだから、その能力もずば抜けているわけだ。
もちろん、必ずしも名馬や名牝から素晴らしい産駒が出るわけではない。全く走らずにターフを後をする馬もいる。しかし、ソウルスターリングに関しては、完全に両親が持つ“勝者のDNA”を受け継いでいると言えるだろう。
あえてこの馬の不安要素を挙げるとするなら距離だったが、それも杞憂に終わった。
フランケル産駒の距離適性が未知数だったことによる声だったが、母のスタセリタはフランスオークスをはじめとした芝の中距離路線で活躍していた。母系の距離適性も含め、ソウルスターリングには問題がなかったということだろう。
次走は?
無事に春のクラシックを制したため、今後は休養に入ることになる。
秋はおそらく、2冠を目指して秋華賞路線を歩むことになるだろう。ローズステークスから始動し、秋華賞で再びGI制覇を目指す。そして結果次第ではエリザベス女王杯へ進むという王道ローテになるはずだ。
果たして彼女は今後、いくつのGIを取ることになるのだろうか。父はGI10勝、母は6勝。娘にかかる期待は、引き続き大きい。