弥生賞2019の予想オッズと注目の出走予定馬は?JRA重賞展望

2019年3月3日、中山競馬場で弥生賞(GII/芝2000m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。

ラストドラフト、ニシノデイジー、カントル、サトノラディウスらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。


目次

弥生賞2019の日程・時間・賞金

2019年3月3日 15:45

2回中山4日目 3歳 サラ3歳オープン
芝2000m (右)
本賞金:5400、2200、1400、810、540万円

注目の出走予定馬(登録馬)

新馬戦から連勝で前走の京成杯(GⅢ)を制した無敗のラストドラフトがルメール騎手騎乗ということもあり1番人気になるか。

母が桜花賞馬マルセリーナでデビュー戦から注目を集めていたが、東京の芝1800mを好位から33.1の早い上がりで抜け出すレースセンスの良さを見せて勝ち上がった。前走の京成杯は距離延長、トリッキーな中山コース代わりと課題があったものの、番手から早めの抜け出しで押し切った。単に素軽さだけではなく、ある程度時計のかかる馬場、上がりのかかるレースパターンにも対応してみせた。この辺りは父ノヴェリストの良い面を受け継いでいると考えられる。

既に新馬戦で上がり勝負にも対応できることを示しており、今の中山の馬場でも全く不安なく対応できそう。前走のレースぶりから距離が伸びても全く問題無さそうで、管理する戸田師もダービーに向けてトーンは高い。再度同じコースなら負けられないところ。

札幌2歳S、東スポ杯2歳Sを制しているニシノデイジーが実績的には最上位で続く。

重賞2勝の内容もさることながら、前走のホープフルS(GⅠ)は中山2000mのスローペース、1番枠、4角で位置を下げるポケットに入らざるを得なかった最悪の流れでも最後伸びて3着を確保した力量を評価したい。スムーズに走れていたら確実に勝ち負けに加わっていたはずで、再度同じコースならば勝浦騎手も二度同じ轍を踏むことはないだろう。巻き返しの可能性は十分だ。

昨年のダービー馬ワグネリアンの全弟カントルは、クラシックに向けて権利だけではなく賞金も加算したいところ。

ワグネリアンの全弟にあたり、勝負服もお馴染みの金子HDの同馬。現状で兄ほどのスケール感こそないが、前走のセントポーリア賞は先行して早い上がりで抜け出すという兄のダービーを彷彿とさせるレース振りだった。自在性があるのが魅力で、ここは3着以内というよりは最低でも連対をして賞金も加算したいところ。西の勝負師、藤原英昭師が意欲の遠征をさせるだけに勝負気配は高いと見るのが自然だろう。

同じくディープインパクト産駒のサトノラディウスは前走の梅花賞がしぶとい内容だった。時計のかかる馬場で2400mというタフな条件だったが、ズブズブになりながらも最後までしっかりと伸びた印象。引き続き武豊騎手の騎乗で一発があってもいい。

他には、デビュー戦の内容に大物感漂うシュヴァルツリーゼ、キレないがしぶとさ魅力のブレイキングドーン、出走してくるようなら実績上位のクリノガウディー、まだ見限れない地方馬ナイママなどが出走を予定している。

登録馬は以下の通り。

カントル 牡3 Mデムー騎手 藤原英厩舎
クリノガウディー 牡3 ○○騎手 藤沢則厩舎
サトノラディウス 牡3 武豊騎手 国枝厩舎
シュヴァルツリーゼ 牡3 大野騎手 堀厩舎
ナイママ 牡3 柴田大騎手 河津裕厩舎
ニシノデイジー 牡3 勝浦騎手 高木厩舎
ブレイキングドーン 牡3 福永騎手 中竹厩舎
メイショウテンゲン 牡3 池添騎手 池添兼厩舎
ラストドラフト 牡3 ルメール騎手 戸田厩舎
ラバストーン 牡3 ○○騎手 大江原厩舎
ヴァンケドミンゴ 牡3 ミナリク騎手 藤岡厩舎

想定人気・予想オッズ

3番人気 カントル 4.7倍
6番人気 クリノガウディー 15.7倍
4番人気 サトノラディウス 6倍
9番人気 シュヴァルツリーゼ 79.5倍
7番人気 ナイママ 61.6倍
2番人気 ニシノデイジー 2.4倍
5番人気 ブレイキングドーン 11.8倍
8番人気 メイショウテンゲン 67.1倍
1番人気 ラストドラフト 2.3倍
11番人気 ラバストーン 558.4倍
10番人気 ヴァンケドミンゴ 100.2倍

文=場末太郎(競馬TIMES編集部)

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