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2019年6月2日、東京競馬場で安田記念(GⅠ/芝1600m)が行われる。アーモンドアイ、アエロリット、ステルヴィオ、インディチャンプ、サングレーザーなどが集結し、マイル路線のみならず、中距離のエースも参戦、香港馬がいれば申し分なかったが、超豪華メンバーが集まった中、ダノンプレミアムがどこまでやれるか。

ダノンプレミアムの前走マイラーズカップは、前半3ハロンが36秒とグァンチャーレが遅めに入り、その後ろにダノンプレミアムがいる形となり、マイル戦にしては流れがスロー。これでは前が残るのは必然で、グァンチャーレですら32秒5の脚で前残りを図るには十分。そんな中でダノンプレミアムは32秒2の脚で簡単に差し切って勝利。斤量を1キロ重く背負ってもなんのその。格の違いを見せつけた。

春のGⅠ、川田将雅騎手、中内田厩舎、ダノンの組み合わせを何度も見たが、大将格はダノンプレミアム。さて、アーモンドアイに勝てるのか。


ポイント① 中央4場での重賞勝利

強さとは何か、人によって基準は違うが、どの舞台でも勝つことが強さと見る人もいる。それでいくと、ダノンプレミアムは中山東京、阪神京都、中央4場で重賞を勝っている。中京でも勝っているので、5つの競馬場の重賞を勝っており、強くなければ無理だ。

相手も強く、2歳ではステルヴィオに勝ち続け、弥生賞ではワグネリアンに、金鯱賞ではアルアインなど、マイラーズカップはインディチャンプなどにそれぞれ勝ち、しかも、着差をつけている。ダービーでの負けはむしろ中間でトラブルがあったことを考慮すれば地力を見せたと言える。

アーモンドアイは東京なら安心してみていられるということを考えると、一時期のウオッカとダイワスカーレットのような関係性である。2008年天皇賞秋は死闘と言っても過言ではない世紀の一戦となったが、それくらいの力関係ではないか。

ポイント② マイル戦の安定感

ダノンプレミアムがアーモンドアイに勝っているとすれば、マイル戦での経験値ではないか。アーモンドアイもダノンプレミアムもマイルで3戦3勝、着差もなかなかつけているが、アーモンドアイは桜花賞まで、ダノンプレミアムはマイラーズカップを完勝したという点でやや違いがある。

ダノンプレミアムはマイラーズカップでコンマ2秒の差をつけたが、斤量1キロ増もあるので実質はそれより差がある。それにアーモンドアイはスローペースのよーいドンになると無類の強さを見せるとは言い難いが、ダノンプレミアムは速く流れようが遅く流れようが関係ない。その点ではダノンプレミアムが上回っていると言える。

両雄並び立たずということわざもあるぐらいで、負けるならダノンプレミアムという見方をする人が多いが、本当の名馬の対決では両雄は並び立つものだ。どちらが前に出るか、マイルの強さを見ればダノンプレミアムの可能性を上に見たいがはたして。

ポイント③ 初めての叩き3戦目

ダノンプレミアムに死角があるとすれば、初めて叩き3戦目を経験する点だ。体質が弱いというのもあり、満足に使えず、今回で9戦目。2か月から4か月、金鯱賞は10か月ぶりだったが、休み明けでいきなり走ることは今更説明をする必要はない。

初めて1か月程度の間隔で競馬を行って完勝し、ここもクリアはしたが、問題はほぼ同じ間隔で走る叩き3戦目、たとえ名馬であっても叩き3戦目は鬼門であり、キタサンブラックですら春の3戦目宝塚記念で惨敗を喫するほど。GⅠとGⅡの違いこそあるが、1戦1戦の重みが以前より違うため、侮ってはならない。

アーモンドアイを倒すため、強い負荷をかけて調教を重ねるだろう。その中で目に見えない疲れがあってもおかしくない。裏を返せば、ここで勝てば、令和元年の競馬界はハイレベルな展開を迎え、競馬ファンをより熱くさせるだろう。

まとめ

安田記念が大目標とは考えにくいアーモンドアイに比べ、明らかにここが目標のダノンプレミアム。こうして比較をしてみると、アーモンドアイを上回ると思われる部分が結構あることに気づく。ドバイで勝った、ジャパンカップで世界レコードをマークした、その部分に目が行きがちだが、馬の能力の他、人の思惑も左右している。今までのことはある程度忘れて考えないと、痛い目を見る。

10か月の休み明けでもあっさり勝つダノンプレミアム、大阪杯に出ていたとしても勝っていた可能性は高い。体質も考えて万全のローテでここまでやってきた。あっと言わせるならこの馬だろう。去年のクラシック戦線の主役がついに激突する。この喜びはかみしめなければならない。

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