FIVB(国際バレーボール連盟)が発表する女子バレーボール世界ランキングは、各国代表チームの実力や勢力図を如実に反映する指標として、注目を集めている。2025年6月時点の最新版では、世界の強豪国が上位に名を連ねる中で、日本代表も安定した上位進出を果たしており、世界との戦いをリードする存在となりつつある。
本記事では、最新のFIVB女子世界ランキング一覧をはじめ、日本代表の順位推移、アジア勢との比較、そして今後の国際大会における注目ポイントを徹底解説。ランキングの見方や今後の展望も含め、女子バレーボールの現在地を深掘りする。
FIVB男子世界ランキングとは?
FIVB世界ランキングは、国際バレーボール連盟(FIVB)が発表する代表チームの世界順位である。各国が出場する国際大会の結果に応じてポイントが付与され、累積ポイントで順位が決定する。2020年1月に導入された新ルールでは、試合ごとの勝敗、相手の強さ、試合の重要度に応じて動的にポイントが変動するのが特徴だ。
- 対象試合:五輪本大会・予選、VNL、世界選手権など
- 算出方式:相手国とのレーティング差+試合の重要度
- 最新データ:原則として各試合終了後すぐに更新
【最新版】女子バレーボール世界ランキング(2025年6月9日時点)
順位 | 国名 | ポイント |
---|---|---|
1 | 🇮🇹 イタリア | 451.55 |
2 | 🇧🇷 ブラジル | 406.99 |
3 | 🇹🇷 トルコ | 364.49 |
4 | 🇵🇱 ポーランド | 356.99 |
5 | 🇯🇵 日本 | 351.55 |
6 | 🇨🇳 中国 | 343.10 |
7 | 🇺🇸 アメリカ | 337.67 |
8 | 🇳🇱 オランダ | 282.29 |
9 | 🇨🇦 カナダ | 274.52 |
10 | 🇩🇴 ドミニカ共和国 | 254.74 |
11 | 🇷🇸 セルビア | 253.01 |
12 | 🇩🇪 ドイツ | 232.11 |
13 | 🇨🇿 チェコ | 194.82 |
14 | 🇹🇭 タイ | 188.72 |
15 | 🇺🇦 ウクライナ | 186.12 |
16 | 🇧🇪 ベルギー | 184.16 |
17 | 🇵🇷 プエルトリコ | 182.58 |
18 | 🇦🇷 アルゼンチン | 180.96 |
19 | 🇧🇬 ブルガリア | 172.71 |
20 | 🇫🇷 フランス | 158.60 |
21 | 🇨🇴 コロンビア | 152.37 |
22 | 🇰🇪 ケニア | 152.15 |
23 | 🇨🇺 キューバ | 145.17 |
24 | 🇸🇪 スウェーデン | 143.84 |
25 | 🇸🇰 スロバキア | 141.21 |
26 | 🇲🇽 メキシコ | 138.42 |
27 | 🇸🇮 スロベニア | 135.27 |
28 | 🇷🇴 ルーマニア | 129.04 |
29 | 🇪🇸 スペイン | 123.47 |
30 | 🇻🇳 ベトナム | 123.25 |
31 | 🇰🇿 カザフスタン | 120.19 |
32 | 🇭🇺 ハンガリー | 113.86 |
33 | 🇬🇷 ギリシャ | 110.67 |
34 | 🇨🇭 スイス | 107.75 |
35 | 🇭🇷 クロアチア | 104.64 |
36 | 🇦🇹 オーストリア | 104.57 |
37 | 🇰🇷 韓国 | 99.51 |
38 | 🇧🇦 ボスニア・ヘルツェゴビナ | 95.83 |
39 | 🇵🇹 ポルトガル | 93.21 |
40 | 🇵🇪 ペルー | 93.05 |
41 | 🇫🇮 フィンランド | 92.38 |
42 | 🇨🇲 カメルーン | 85.69 |
43 | 🇲🇪 モンテネグロ | 84.35 |
44 | 🇦🇿 アゼルバイジャン | 83.63 |
45 | 🇹🇼 チャイニーズタイペイ | 79.87 |
46 | 🇱🇻 ラトビア | 78.37 |
47 | 🇵🇭 フィリピン | 58.44 |
48 | 🇳🇿 ニュージーランド | 57.51 |
49 | 🇪🇪 エストニア | 56.98 |
50 | 🇪🇬 エジプト | 54.62 |
51 | 🇨🇷 コスタリカ | 53.23 |
52 | 🇮🇷 イラン | 51.82 |
53 | 🇸🇷 スリナム | 50.82 |
54 | 🇨🇱 チリ | 47.26 |
55 | 🇮🇱 イスラエル | 43.65 |
56 | 🇮🇳 インド | 42.14 |
57 | 🇬🇪 ジョージア | 39.47 |
58 | 🇸🇬 シンガポール | 39.47 |
59 | 🇦🇺 オーストラリア | 38.16 |
60 | 🇮🇩 インドネシア | 36.55 |
61 | 🇭🇰 香港 | 36.21 |
62 | 🇲🇰 北マケドニア | 35.93 |
63 | 🇽🇰 コソボ | 34.62 |
64 | 🇩🇿 アルジェリア | 28.00 |
65 | 🇩🇰 デンマーク | 19.47 |
66 | 🇲🇳 モンゴル | 16.35 |
67 | 🇮🇸 アイスランド | 13.00 |
68 | 🇱🇺 ルクセンブルク | 8.85 |
69 | 🇫🇴 フェロー諸島 | 4.60 |
2025年6月9日時点のFIVB女子バレーボール世界ランキングでは、イタリア代表が451.55ポイントで首位をキープ。ブラジル(406.99pt)、トルコ(364.49pt)、ポーランド(356.99pt)と続き、日本は351.55ポイントで5位にランクインしている。
これはアジア勢トップであり、6位の中国(343.10pt)や14位のタイ(188.72pt)を抑えて、アジアNo.1の座を守っている。さらに、日本代表は2024年に6位、2023年には9位だったことから、着実な順位上昇を見せている。
アメリカは一時の低迷から脱却できず、現在は7位に位置。近年台頭してきたオランダ(8位)、カナダ(9位)、ドミニカ共和国(10位)なども、上位陣を脅かす存在となってきており、ランキング争いは一層激化している。
全体では、FIVB公認の69カ国がランキングに掲載されており、アジア・欧州・南米勢がそれぞれの強さを見せている。日本代表は今後もVNLやパリ五輪での活躍を通じて、さらなる順位アップが期待される。
日本代表のランキング推移(女子)
女子バレーボール日本代表は、2024年から2025年にかけて、FIVB世界ランキングで安定して7位をキープしている。これはアジア勢としては2番手の順位(中国が4位〜5位圏)にあたり、世界の強豪に確実に肩を並べるポジションにある。
今後の日本代表の試合日程
日本代表の最新試合日程、スケジュールは以下の記事で随時更新中だ。
▶バレーボール女子日本代表2025|日程・次戦・次の試合スケジュール・対戦相手
まとめ|女子バレーボール日本代表の世界ランキングと今後の展望
女子バレーボール日本代表は、ここ数年にわたりFIVB世界ランキングで7位前後の順位を安定して維持している。2025年6月時点でもトップ10を堅持しており、アジア勢としては中国に次ぐ地位を確保。世界の強豪国に対しても引けを取らない実力を持つチームへと進化してきた。
ランキング上位のイタリア、ブラジル、アメリカ、トルコ、中国といった常連国に対抗するには、さらなる若手の台頭と、国際大会での着実な勝利が求められる。特に、2025年のVNL(バレーボール・ネーションズリーグ)やパリ五輪での結果が、今後の順位を左右する重要なポイントとなる。
今後の展望としては、世界ランキング5位以内への浮上、そして主要大会での表彰台常連国入りが目標となる。すでに土台は整っており、あとは結果と継続がカギとなるだろう。